2016/08/31

為替、株、債券の反応は面白いほど異なる。

為替、株、債券の反応は面白いほど異なる。

為替の参加者は、短期的で反応が素早く、米利上げ=ドル買いを信じて止まず。

株の参加者は、どっちに転んでも、株高! と自信満々。

債権の参加者は、ひょっとしたら、米利上げを期待していないのでは? と思えるほど冷静!

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11月の米大統領選を前にして、9月21日のFOMCで利上げをする可能性が濃厚になっているが、為替、株、債券での反応は面白いほど異なる。

為替市場は、ある意味では素直にドル買いへと反応し、同じ9月21日に追加緩和の可能性が高い日本と金融政策の違いは、「間違いなくドル買いだ」と判断した値動きが、オプション市場で顕著に見られ一昨日から続いている。

そして、他の主要国でもドル買いが目立ってはいるが、9月2日の米雇用統計のリスクを避けどこまでドル買いが続くのだろうか? 数字次第ではあるが、先週金曜日のような上下激しい相場にならないとも限らない。また、今日だけを見ると、8月31日の月末要因も欧州通貨の動きを難しくしている。


株式市場は、現状の動きをみると、「米0.25%の利上げなんて気にしない」とでもいうような底堅さ。米国を除き主要国の中銀は膨大な金額を市場に投入し、債券や株式を買い漁っている現状では、株式市場に資金が流れることは阻止できにくく、米国の株買いが活発にならざるを得ない。どこまで株高が続くのか? 今後も上昇が期待できると信じきっている。


債権市場は、9月の米利上げ期待が高まった、先週金曜日の上昇をの除けば、上昇力は少なく、その後の下げを見れば、いったいどうなっているのか? と思えるほどで、米利上げを信じていないのではと思われてならない。