2016/08/11

2016年8月11日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年8月11日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

東京市場が山の日で休場で、材料弱く動きは緩慢。中国株は弱く、欧州株は上昇、原油価格(WTI)は41ドル台後半で推移し、米長期金利は上昇へ。

アジア市場の為替相場は早朝のNZ中銀の予想通りの利下げと、追加緩和の可能性に、直後はNZD売りへ転じるも。逆にNZDは上昇。AUDはNZDの影響に直後は急騰するも、すぐに元の水準に逆戻り、豪消費者インフレ期待も弱い。USDJPYは小幅上昇、EURUSDは小幅下落、GBPUSDは1.3000~1.3030の狭いレンジで動きは見られず。

欧州市場に入っても、USDJPYは101.20~50のレンジで動かず。EURUSDは1.1130台まで続落、GBPUSDも1.30を割り込み1.2930台まで一時下落。EUR+GBPの弱さが目立った。

重要な経済指標の発表も極めて少ない中で、朝方発表された英RICS住宅価格指数は弱く、2013年4月以来の低水準、2カ月合わせると2008年半ば以来の低水準。豪州消費者インフレ期待は前回をやや下回り、仏CPIは前月比・前年比共に変わらず。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

USDJPYは101.50円近くまで円売りが進むも、アジア・欧州市場の序盤を通じて、101.00~101.55のレンジを抜け出せず。100.80~101.20円の水準は買い意欲が引き続き強く、101.70~80円の上値は重そうでもある。

EURUSDは、アジア市場では1.1170~90の狭いレンジで、欧州市場に入ると1.1130台まで下落。1.1120~30は重要なポイントで、この水準をわりこめるか? 注目。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

NZ中銀=2.25%の政策金利を0.25%引き下げ2.0%に予想通り決定。

ウィーラーNZ中銀総裁=現在のインフレ率0.4%が将来的に目標レンジ1-3%の中間付近に上昇するため、追加緩和が必要であることを示す。

ウィーラーNZ中銀総裁=通貨の値下がりが必要。世界経済の1/4の国々で、金利がマイナス圏となっている環境で、通貨高とインフレ率低下を阻止するため金融緩和を行わざるを得なかった。

独経済省月報=第2四半期GDPはやや鈍化の見通し。

 国際エネルギー機関(IEA)月報=原油市場は下期に需給がタイト化するが、その進展には時間がかかり困難に。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※