2016/08/27

2016年8月26日(金曜)欧州・米国市場の前半の動き

2016年8月26日(金曜)欧州・米国市場の前半の動き

イエレン議長は「米利上げの論拠、この数カ月で強まった」と言うも、市場が期待して利上げへの言及はなく、「今は活発に検討しているわけではなく、政策決定はデータ次第」と、タカ派期待を裏切る結果に、米金利は低下し、米株は上昇。

為替市場は上下変化が激しく、一時ドルは全面安。ただし、USDJPYは上昇しクロスでも一時円安が進み、約1時間近く経過したロンドンフィキシングを過ぎてからようやくドル買いが強まりつつある。

本日も、ブラード、メスター両連銀総裁は、追加利上げの可能性を示唆しており、市場全体でも9月利上げの可能性がやや復活しつつあるも、米金利の上昇が伴わず、期待と不安の混在する状況へ。

米第2四半期GDPの改定値は、前期比年率1.1%と予想通りながら前回1.2%から低下、個人消費+コアPCE価格指数は強い。また、ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は、89.8と予想と前回を下回るも、イエレン議長発言の前で動きは緩慢。

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USDJPYは、イエレン議長発言に、100.20近辺→100.90円まで急伸。そして、100.10円割れまで急落後、100.70円近くへと、その間も上下への激しい変化が続く。円クロスでも円売りが加速、特にAUDJPY+NZDJPYで顕著。

EURUSDは、1.1300近辺→1.1340→1.1240台→1.1310台と上下激しく変化しながら、売り圧力が強まっている。

AUDUSDは、0.7650台→h0.7690→0.7610→0.7680台と上下激しく変化しながら、買いの流れは何とか維持しているが徐々に値を下げている。

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イエレンFRB議長講演=米利上げの論拠、この数カ月で強まった。米経済は完全雇用および物価安定という金融当局の目標に近づきつつある。→ 利上げへの言及はなし。

イエレンFRB議長講演=今は活発に検討しているわけではない。政策決定はデータ次第。

ブラード・セントルイス連銀総裁=年内の利上げは可能。

メスター・クリーブランド連銀総裁=金利を引き上げ始めるのは理にかなう。


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