2016/08/21

今週の注目材料(8月22~27日)

今週の注目材料(8月22~27日)

今週も夏休みムードが続く中で、重要な経済指標も少なく、発表自体も非常に少ない週となっています。

ディーラーは相変わらず長期休暇中も目立っていますが、日本ではお盆も終わり、夏休むムードも収まりつつあります。海外で、徐々にバケーション明けのディーラーや大手市場参加者も復活しつつあるようで、そろそろ次の大きな波を期待したくなる時期に差し掛かっています。

さて、米国の利上げ期待もやや薄らぎつつありますが、ダドリーNY連銀総裁を筆頭に複数は早期の利上げを主張するなど、徐々にFOMCメンバー内の意見相違が問題になりそうな中、イエレンFRB議長はどう考えているのでしょうか?

そんな中で、久々にイエレンFRB議長は、ジャクソンホール・シンポジウムで、26日の午後11時から発言を予定しています。また、26日の金曜日は日本のCPI+英仏米のGDP改定値も予定されており、今週の中では最も重要な日となることでしょう!

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【国別の材料】
1.日本
日本企業も夏休み明けをむかえて積極的に動きやすくなります。現在の100円近辺のドル円の為替相場に対して実需筋の動きはどのように反応するのでしょうか? ただし、ドル円の水準は大枠99.50~101台前半で推移しており、実需筋の動きからは大きな変化を期待できるかはやや疑問です。

23日(火)黒田日銀総裁の発言が予定されていますが、次回7月の「総括的な検証」に関しての話があるのか、注目しています。
26日(金)全国+東京都のCPIが発表されますが、前年比では相変わらず-0.4%の予想で大きな変化は期待できそうにありません。

2. 米国
26日(金)今週のメインテーマは、冒頭にも書きましたが、イエレンFRB議長のジャクソンホールシンポジウムでの発言内容です。ただし、重要なことはももちろんですが、最近の傾向から考えるとサプライズな発言を期待することは難しと思われてなりません。

経済指標ではいつもながら米国発の指標は多いのですが、
25日(木)米耐久財受注+26日のミシガン大学消費者信頼感指数で、共にやや上向き予想となっています。
26日(金)米第2四半期GDP・改定値ですが、速報値から若干の下方修正が見込まれています。

3. ユーロ圏
24日(水)独第2四半期GDP・改定値は、速報値とほぼ同水準の予想で大きな変化は期待できませんが、注目材料に変わりありません。
25日(木)独Ifo業況指数は、現況指数+期待指数共に若干の拡大が期待されています。

4. 英国
26日(金)第2四半期GDP・改定値では、予想値は前回と変わらずとなっています。今週は英国発の材料は以外と少ないのですが、ポンド安の傾向が大きく変化することも期待薄です。

5. 豪州
豪州発の注目材料はとくにありません。テクニカルに沿ったAUD安がどこまで続くのかを注意したいと思います。

6. NZ
24日(水)貿易収支は前回の1.27億NZドルから、若干の赤字となる-3.2億NZドルが予想されています。今週は他の材料も乏しく、テクニカルに沿ったNZD安がどこまで続くのかを注意したいと思います。

7. カナダ
カナダ発の注目材料はとくにありません。いつもながら原油価格を注目しながらの展開になりそうです。


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詳しくは「今週の予定」をご覧ください


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