2016/08/12

2016年8月12日(金曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き

2016年8月12日(金曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き

夏休み真っ盛りの週末金曜日。なにもなければ主体性のない相場展開になると思われたが、弱すぎる米経済指標にドルは急落。

アジア市場では、NZの小売売上高が、2006年12月以来の高水準と強かったが、NZDの上昇は限定的。

中国の経済指標(鉱工業生産+小売売上高+固定資産投資)は弱く、中国経済の減速が懸念されるも、中国株は強く人民元も小幅な下げにとどまる。

日経平均株価は、前日米国市場の上昇もあり強く+184.80(+1.10%)、USDJPYは102.10~20まで一時続伸し、原油価格も上昇が続いた。

欧州市場では、独GDPの前期比は予想を上回るも前回より減速、CPIは速報値と変わらず。ユーロ圏鉱工業生産は、前月比は前回のマイナスから回復し。ユーロ圏GDPは速報値と変わらず前年比1.6%。欧州株は総じて弱く、為替相場は週末金曜日、夏休み相場に動きも鈍い。

米国市場の序盤では、米小売売上高+生産者物価が、驚きの弱さで、発表直後からドルは急落。ドル全面安と米金利は低下(10年債利回りは1.49%台へ)、米株は下落からスタート。

USDEJPYは101.90台→101円を割り込み続落、戻りは鈍い展開となり、円は他通貨で全円高。100.80が大きなポイント。

EURUSDは、1.1160台→1.1220台へ一時上昇、再び1.12の大台を回復、1.1100を割り込むまでは押し目買いの流になっているが、1.1200~1.1220の上値は重くなる可能性も。

AUDUSDは、米経済指標にAUD買いへと流れは一変。0.7720、0.7760台の大台を超えることができるか? また、目先は急騰による反動にどこまで値を下げるのか? 買い場探しへ。


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NZD 第4四半期 小売売上高=前期比2.3%(予想1.0% 前回0.8%)、除く自動車前期比予想 前回1.0%→ 予想と前回を上回り2006年12月以来の高水準

CNY 7月 鉱工業生産=前年比6.0%(予想6.1% 前回6.2%)→ 予想と前回を下回る

CNY 7月 小売売上高=前年比10.2%(予想10.5% 前回10.6%)→ 予想を下回る

CNY 7月 固定資産投資=年初来前年比=8.1%(予想8.8% 前回9.0%)→ 前回を下回り過去16年で最低

GER 第2四半期 GDP・速報値=季調済前期比0.4%(予想0.2% 前回0.7%)、季調前・前年比3.1%(予想1.5% 前回1.6→1.5%)→ 前期比は予想を上回るも前回より減速、前年比は予想を大幅に上回る

GER 7月 消費者物価指数・改定値=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、HICP前月比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、HICP前年比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)→ 速報値と変わらず

EUR 6月 鉱工業生産=前月比0.6%(予想0.5% 前回-1.2%)、前年比0.4%(予想0.7% 前回0.5→0.3%)→ 前月比は前回のマイナスから増加へ、前年比は前回が下方修正され予想を下回る

EUR 第2四半期GDP・改定値=前期比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比1.6%(予想1.6% 前回1.6%)
USD 7月 小売売上高=前月比0.0%(予想0.4% 前回0.6→0.8%)、除く自動車前月比-0.3%(予想0.2% 前回0.7→0.9%)→ 予想外に弱くドル急落へ

USD 7月 生産者物価指数=前月比-0.4%(予想0.1% 前回0.5%)、前年比-0.2%(予想0.2% 前回0.3%)、コア前月比-0.3%(予想0.2% 前回0.4%)、前年比0.7%(予想1.2% 前回1.3%)→ 予想外のマイナスにドル急落

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