2016/08/19

2016年8月19日(金曜)18日、海外市場の動き

2016年8月19日(金曜)18日、海外市場の動き

欧週株は堅調に推移し、米株も小幅上昇へ。原油価格は48ドル台前半へと上昇傾向が続き強さが目立つが、米10年債・2年債利回りは低下へ。

為替市場は、ダドリーNY連銀総裁は、またしても強気な米経済を示唆、グリーンスパン元FRB議長は米金利の急激な上昇の可能性を示すも、大きな反応は示さず。目立ったのはEUR+GBPの上昇。

GBPUSDで市場が反応したのは強い英小売売上高で1.3070→1.3170へ上昇、その後も、英世論調査で、英国のEU離脱による英景気の悪化懸念が57%(7月)→43%へ後退し、1.3160台を維持。

EURUSDは、ECB理事会議事要旨では、追加緩和への過度な期待を抑制する内容に一時上昇する局面も見られたが、ERURGBPに売りに押され気味で推移。ただし、スペインの政局安定期待が強まる中で、終盤にかけてEURUSDも1.1360台まで上昇。

USDJPYは、政策当局者から円高抑制の口先介入や、政府・日銀の会合では意気込みは理解できるも具体的な抑制案は見られず。警戒感先行と100割れの買いが続く中で、上昇力は100.50台が限度で、ストレスが残る展開が続く。

USDCADは、原油価格の続伸に、1.2800の大台を割り込み1.2760台まで下落傾向が続く。AUDUSD+NZDUSDは強さが見られず、共に盛り上がりに欠ける展開へ。アジア市場で強い豪雇用統計に買いで盛り上がるも逆に値を下げ、クロスでは弱含みに推移。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

スペインのラホイ暫定首相=6月の選挙で4位につけた新興政党シウダダノス(市民党)の党首と会談しラホイ支持を取り付ける。政権樹立に向けた議会採決を行う用意が整い、議長に採決日を設定するよう要請。政治的なこう着が打開できるとの期待に、スペイン国債利回りは過去最低を更新。

ダドリーNY連銀総裁=最近の力強い雇用の伸びと中間所得層の雇用回復が米労働市場の2つの明るい材料。

ダドリーNY連銀総裁=雇用コスト指数や時間当たり平均賃金に基づく賃金増の兆候を踏まえると労働市場は継続的に引き締まっている。2.5%の賃金増ペースは労働市場が完全雇用に近づいていることを示唆。

ダドリーNY連銀総裁=利上げを決定する上では、成長率よりも労働市場の状況の方が重要。今年下期のGDPは2.5~3.0%を予想。最終的にはGDPの伸びがどう雇用増につながるかがより重要な要素。

調査会社イプソスモリ=向こう1年間に景気が悪化するとの回答は57%(7月)→43%へ減少。景気改善は23%→28%へ増加。

調査会社イプソスモリ=英国のEU離脱決定に伴う消費者や雇用市場への直接的な影響を示す兆候はほとんどないが、ポンド安による物価上昇圧力は顕在化しつつあり、いずれ消費に影響する可能性がある。

グリーンスパン元FRB議長=金利水準をずっと長く維持できるとは考えられない。金利は上昇し始め、われわれを驚かすの速さの可能性がある。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※