2016/08/16

2016年8月16日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年8月16日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

円高相場が市場をリード。USDJPYは弱い株価もフォローし、一時99.50台へと下落し、主要通貨のドル売りを招き、ドル全面安。

流れの変化は午後9時半、米住宅着工は予想外に強く、住宅建設許可は逆に弱い。米CPIの前年比とコアは予想と前回を下回わるも、USDJPYは99.50円台をボトムに反発。

午後10時15分の米鉱工業生産+設備稼働率が強く、ダドリーNY連銀総裁の9月利上げの可能性を示唆する発言も、ドル買い戻しの材料になり、米金利は上昇したことで、100.40台まで急伸。

ダドリー発言もあり、米金利は上昇+欧米株は弱く、原油価格は小幅上昇へ。

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USDJPYは、材料は不特定ながら、ブルームバーグの記事がどうしても気になっている。『日本の投資家による外債投資の為替ヘッジコストは2008年以降で最高となっており、日本銀行によるドル資金供給拡大を通じた海外投資促進の取り組みを妨げている』そして、『こうした状況は過去1年で23%上昇した円相場へのさらなる押し上げ圧力となり得るほか、日銀のマイナス金利政策開始以来、大方の国内債利回りがマイナス圏に沈む中で投資家の選択肢を狭める恐れがある』との記事。

直接的には、102円台、101円台と上値が重く、円ショートポジションの巻き戻しか、円先高期待に思えてならない。また、テクニカルでもUSDJPYの上値は重く、結果論になるが、下値を試す機会を狙っていたのかもしれない。

EURUSDは、USDJPYでのドル売りの流れに反応し、1.1300を超えてからはストップの買いも入り一時1.1320台へ上昇。USDJPYの反発に1.1250近くまで値を下げるも底堅い。

AUDUSDも、USDJPYでのドル売りの流れに連動し、0.7740を超えてからは0.7750近くまで急伸するも超えられず。USDJPYの反発に0.7670台まで値を下げ、EURUSDとは逆に上値が重くなっている。

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ダドリーNY連銀総裁=労働市場の引き締まりや賃金増の兆候を踏まえると、来月に利上げに踏み切る可能性がある。

ダドリーNY連銀総裁=米経済が上期に1%程度の成長にとどまったことを踏まえると、大幅な金融引き締めを実施する必要はないだろう。

ダドリーNY連銀総裁=低水準にとどまっているインフレ率をめぐっては、賃金増、そして最終的にはインフレ加速につながるほど、経済成長が十分に力強いかが問題。


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