2016/08/31

2016年8月31日(水曜)30日、海外市場の動き

2016年8月31日(水曜)30日、海外市場の動き

ドル高+円安止まらず!

3連休明けのロンドン勢の動きもドル買い+円売りへ。オプション市場では円プットの需要が強く、米消費者信頼感も非常に強く円先安に備えた動きへ。

過去に相場を変動させた、フィッシャーFRB副議長のインタビュー報道は『労働市場は完全雇用に極めて近い、利上げは一回で終わりとは考えていない、利上げペースは経済情勢による。』とあったが、タカ派発言に変化はないがサプライズもなく、直後の変動も限定的。ただし、ドル買い要因に変化はなし。

ユーロ圏の景況感は弱さが感じられ、独CPIも弱い結果となったが、直後のEURUSD相場に大きな変化は見られず。ただし、EURの売り圧力の要因となっていることは間違いない。

米S&Pケース・シラー住宅価格指数(20都市)は前年比5.1%(予想5.1% 前回5.2%)と、前回を若干下回るも予想と変わらず。米CB消費者信頼感数=101.1(予想96.5 前回97.3)と、予想を上回り11か月ぶりの高水準で、ドル買いの材料にもなっている。

原油価格(WTI)は46ドル台半ばへと低下、米株はDJIA+NASDAQ+S&P500共に弱含みで推移、米金利は上昇幅を縮め大きな変動もなく、10年債利回りは1.56%、2年債は0.8%近くで推移。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

USDJPYは、円先安+円先高センチメントが交錯する中で、9月21日の日米金融政策の違いを意識した流れは止まず。102円割れの水準では予想外に円売り需要が見られ、オプション市場では円プットの需要が強く見られた。米消費者信頼感数が予想外に強く102.60~80円ポイントを抜け、欧州クロージング近くでは103円台まで上昇。円はロングの巻き戻しも強く、クロスでも全円安。

GBPUSDは、ドル全面高の中で、予想外に堅調に推移。月末の特殊要因や、EURGBP+GBPAUDなどのクロスの巻き戻しも強く、大枠1.3050~1.3120のレンジで上下。

EURUSDは、アジア市場の1.1190台を高値に、欧州市場では独CPI+ユーロ圏景況感は弱く、米消費者信頼感が強く、米国市場の安値1.1130台まで続落。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※