2016/08/31

2016年8月31日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年8月31日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

月末8月31日、ドル高+円安傾向は続く。


アジア・欧州・米国市場の序盤を通じてドル高傾向は続くが、通貨ペアで流れは異なる。USDJPYは上昇、EURUSDは下落するも、GBPUSDは底堅く、NZDUSDは逆に上昇へ。

WTIは46ドルを割り込み下落、欧州株は各国でばらつきがあるも、EURUSTOXX50は小幅上昇、米株は小幅下落からスタート、米金利は上昇を維持できず。

USDJPYは、東京市場の仲値でUSDJPYは103.20台へ上昇、ローゼングレン・ボストン連銀総裁のタカ派発言に103.30台へ上昇、米ADP雇用統計に103.50台上昇と、ディップの少ないドル買いの強い流れが続き、クロスでも円は全面安。ただし、米株が弱く米金利も伸び悩み、103.30台まで値を下げている。

EURUSDは、独雇用統計は、失業者数が予想より減少し、直後に買に反応するも1.1150台で押さえられ、ユーロ圏CPIは前年比とコア前年比共に予想を下回り上値の重い流れとなり、米ADP雇用統計が強く1.1120台で続落へ。ただし、月末要因と思われる動きもあり、底堅くも見える。

GBPUSDは、ドル高の中で、NZDUSDと共に予想外に検討している。欧州市場の序盤では一時1.3150台まで上昇するも、強い米ADP雇用統計から値を下げ1.380台で推移している。1.3060~80をボトムにして留まることができるか?

米ADP雇用統計は17.7万人(予想17.3万人 前回17.9→19.4万人)→ 前回が上方修正され予想を上回り、ドル買いが強まる。

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ダニエルECB銀行監督委員会委員長=マイナス金利について、当初は銀行の資金調達コストを押し下げ、顧客の信用状況改善にも寄与したが、現在は銀行の利益率を低下させている。状況を改善するにはユーロ圏の成長が拡大する必要がある。

 中国国家発展改革委員会(NDRC)の徐紹史委員長=経済目標を達成するには「多大な努力」が必要であり、下期の経済も圧力にさらされる。

ファリハ・サウジエネルギー産業鉱物資源相=原油生産量について特に目標は設定しておらず、需要に合わせる。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=高齢化や生産性の伸び悩みを踏まえると、急速な金利上昇や大幅な金利上昇を予想する根拠はない。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=インフレ・雇用の目標は比較的早期に達成される見込み。幾分早めの利上げが、次の景気悪化の深刻さを緩和する。

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