2016/08/16

2016年8月16日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き(16:15)

2016年8月16日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き(16:15)

株安=円高、USDJPYの売りがリードし、ドル全面安。

日経へ金株価は-273.05(-1.62%)下落し、中国株も弱く、欧州株も値を下げてスタート。原油価格は45ドル台半ばとやや弱い。

アジア時間は経済指標の発表もなく、注目の豪中銀議事録を受けたAUDUSDの動きはやや複雑。追加緩和の示唆もなく、「住宅価格をめぐる懸念が和らぎ、インフレは低水準にとどまり、経済成長が加速する可能性がある」とし、予防的な緩和の可能性が強い。ただし、豪ドル高をけん制する動きは今までと変わらず。

さて、USDJPYはの上値は重く、JPY高リスクは変わらず。日本株の下げもフォローし、クロスでもJPYは円面高で、100.20円割れでようやく下げ止まる。よほどの材料が出ない限り、101円台への戻りは期待できにくい。

EURUSDは、USDJPYでのドル売りにもっとも敏感に反応し、前日の高値1.1205近辺を超えてからはストップを巻き込み1.1240台まで急伸。欧州株も弱く1.1250で一区切りがつくか? 注目している。

AUDUSDは、豪中銀議事録の発表で、直後はAUD買いから売りへと変化。結局は、JPY+EURの買いが引っ張るドル売りの流れに0.7710台まで上昇するも、目先はやや買い疲れ感は免れず、0.7660~80は買いゾーンになっている。

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豪中銀議事録=インフレ率の鈍化や豪ドル高による経済への影響を防ぐため、今年2回目となる利下げを実施。住宅価格をめぐる懸念が和らぎ、インフレは低水準にとどまり、経済成長が加速する可能性がある。

豪中銀議事録=理事会メンバーは最近のCPIでインフレが当面低水準にとどまることが確認されたと判断。

豪中銀議事録=年初来の全般的な豪ドル高についても注視。利上げの決定ではメンバーによるコンセンサスを示したが、年内追加利下げの可能性について言及なし。

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ブルームバーグ=日本の投資家による外債投資の為替ヘッジコストは2008年以降で最高となっており、日本銀行によるドル資金供給拡大を通じた海外投資促進の取り組みを妨げている。米国債にヘッジ付きで投資する場合の利回りはマイナスになる可能性が出てきており、日本の保険会社や銀行はコスト増加を受けて米国債投資に背を向け始めている。こうした状況は過去1年で23%上昇した円相場へのさらなる押し上げ圧力となり得るほか、日銀のマイナス金利政策開始以来、大方の国内債利回りがマイナス圏に沈む中で投資家の選択肢を狭める恐れがある。

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