2016年8月5日（金）欧州・米国市場序盤の動き
論調は皆同じ！ 米雇用者数は予想外に増加し平均時給も上昇、米金利＋米株は上昇＝利上げ期待度が高まり、ドルは全面高。ただし、米貿易赤字は拡大へ。
逆に、カナダ貿易赤字は拡大し、カナダ新規雇用者数はフルタイム雇用の大幅減少で予想外に悪化。ただし、Ivey購買部協会指数は予想外に上昇へ。
強い米雇用統計を受け、原油価格＋金価格は低下、欧米の株価は強く上昇し、米10年債・2年債利回りは大幅上昇。市場では早ければ9月、遅くとも12月に利上げ期待度が上昇、金利先物市場では年内の利上げ確率34→46％へと拡大しドル買いの材料へ。
強い米雇用統計を受け為替市場は、ドルは全面高で、発表直後からドル買いが強まり、カナダドルは弱いカナダ雇用統計＋弱い貿易収支＋弱い原油価格に、主要通貨では全面安。
USDJPYは、米雇用統計を受けたドル全面高の流れでも、一時クロスでは円買いが強く、101.60円で上げ止まるも、米株＋米金利上昇に、円売りが加速し102円台まで上昇。円の買い要因から、ドルの買い要因へと移りクローズアップされる可能性もあり、短期な流れは円売りへと動き、それを継続する可能性が高くなっている。
EURUSDは、週末と米雇用統計を前にした、EURの買い戻しに一時1.1160台まで上昇するも、強い内容に1.1050近くまで続落し、ようやく上げ止まる。200日MA＝1.1077にあり、この水準を割り込むと更なる下落も。
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USD 6月 貿易収支＝－445億ドル（予想－431億ドル 前回－411→－410億ドル）→ 赤字額が予想より拡大へ
USD 7月 雇用統計: 失業率＝4.9％（予想4.8％ 前回4.9％）、非農業部門雇用統計＝25.5万人（予想18.0万人 6月28.7→29.2万人 5月3.8→2.4万人）、週平均労働時間＝34.5（予想34.4 前回34.4）、平均時給＝前月比0.3％（予想0.2％ 前回0.1％）、前年比2.6％（予想 前回2.6％）、時間当たり賃金＝25.69（予想 前回25.61ドル）、労働参加率＝62.8（予想 前回62.7）→ 非農業部門雇用者数は予想外に拡大、平均時給も強く時間当たり賃金も上昇へ。
CAD 6月 貿易収支＝－36.3億カナダドル（予想－28億カナダドル 前回－32.8→－35億カナダドル）、輸出高＝413.9億ドル（予想 前回411→415億カナダドル）、輸入高＝450.2億ドル（予想 前回444→446.6億カナダドル）→ 予想外に赤字額が拡大へ
CAD 7月 雇用統計： 失業率＝6.9％（予想6.9％ 前回6.8％）、新規雇用者数＝－31200人（予想20,000人 前回－700人）、パートタイム雇用者＝40200人（予想 前回39,400人）、フルタイム雇用者＝－71400人（予想 前回－40,100人）、労働参加率＝65.4（予想 前回65.5）→ 新規雇用者数はフルタイム雇用者数の大幅減少に、予想外の減少へ。
CAD 7月 Ivey購買部協会指数＝57.0（予想50.9 前回51.7）
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