2016/08/04

2016年8月4日 欧州・米国市場序盤は、ポンドが主役

2016年8月4日 欧州・米国市場序盤は、ポンドが主役

BOEの予想外の追加緩和にポンドは急落し主要通貨で全面安。BOEの約7年ぶりの大幅な緩和に、FTSEは大幅上昇、欧州株も上昇し、米株は小幅上昇からスタート。

BOEは政策金利を0.5→0.25%へ引き下げ、資産買い入れ枠を3750→4350億ポンドへ600億ポンド拡大、投資適格級の社債を100億ポンド買い入れることを決定。(予想は0.25%の利下げのみ)で、GBPUSDは1.3340→1.3110まで、GBPJPYは135.10→132.58円まで急落。

カーニーBOE総裁は、「必要ならば一段の利下げが可能」と追加緩和の可能性を示唆。

ECBの経済報告書では、英国のEU離脱決定後の、世界経済の不透明感が強まっている。ユーロ圏の物価上昇を支えるため、必要があれば対処する準備ができていると発表。バイトマン独連銀総裁も「債券買い入れプログラムを調整する可能性がある」と発言、欧州市場で、ユーロ圏各国の国債利回りが低下し、さらなる緩和期待も。

直近では、豪中銀と、BOEが追加緩和を実施し、NZ中銀も利下げの思惑が強まっている。

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USDJPYは、岩田日銀副総裁発言に振り回されたのか、アジア市場で101.36→100.86→101.67と上昇後、欧州市場の序盤から円買いが強まり101円台まで値を下げる。

EURUSDは、アジア市場の高値1.1156をピークに続落。バイトマン連銀総裁の「債券買い入れプログラムを調整する可能性がある」との発言に、債券利回りは低下、BOEの予想外の緩和を受けたGBPUSDの下落の影響に一時1.1110台へと下落。EURGBPの急騰に、EUR買いが強まり1.1140台を回復。

AUDUSDは、アジア市場び安値0.7590をボトムに0.7590台まで続落。底堅く推移。欧米市場で一時0.7630近くへと続伸、0.7610~30の狭いレンジで推移。

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BOE=政策金利を0.5→0.25%へ引き下げ、資産買い入れ枠を3750→4350億ポンドへ600億ポンド拡大、投資適格級の社債を100億ポンド買い入れることを決定。→ 予想外の緩和策にポンドは急落

カーニーBOE総裁=英中銀にはマイナス金利を導入する意図はない。ヘリコプターマネーに利点見いだせず。英中銀はインフレを目標としている、為替ではない。

カーニーBOE総裁=必要ならば一段の利下げが可能。政策パッケージの全ての要素に拡大余地がある。著しい見通しの変化に対応して行動した。

カーニーBOE総裁=金融政策委員会を創設以来の大きな見通しの引き下げを行った。早期の行動は不透明感の払拭が目的。

カーニーBOE総裁=ウィール、フォーブス、マカファティ委員が資産購入枠拡大に反対。

岩田日銀副総裁=9月に行う金融政策の「総括的な検証」は2%の物価安定目標の早期達成を果たすためで、金融緩和の程度を緩めることはない

日銀はETFを707億円と昨日の倍近くを購入へ。

ECBの経済報告書=英国のEU離脱決定後の、世界経済の不透明感が強まっている。ユーロ圏の物価上昇を支えるため、必要があれば対処する準備ができている

ECBの経済報告書=英国の国民投票後に発生した金融市場のボラティリティーは短期的なものだったが、世界経済の不透明感が拡大している一方で、第2・四半期の指標は世界の経済活動や貿易が鈍化していることを示唆。

中国国家外為管理局(SAFE)=第2四半期の経常収支(速報値)は594億ドルの黒字、資本・金融収支は594億ドルの赤字。上半期の経常収支(同)は987億ドルの黒字、資本・金融収支は595億ドルの赤字。

バイトマン独連銀総裁=債券買い入れプログラムを調整する可能性がある。4日の欧州市場で、ユーロ圏各国の国債利回りが低下

バイトマン独連銀総裁=ユーロ圏の経済見通しは根本的に変わってはいない。小さな落ち込みはあるかもしれないが、全般的に拡大基調は続く。将来の物価動向への影響については、信頼できる見通しを示すにはまだ早い。

バイトマン独連銀総裁=ECBの量的緩和措置については「調整する可能性はあるが、どのような形態にするかについては慎重になる必要がある

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