2016/08/11

2016年8月11日(木曜)10日の海外市場の動き

2016年8月11日(木曜)10日の海外市場の動き

海外の為替市場は、続いていたドル売りも収まり、ドル買いへと変化。米国を含め世界的に長期金利は低下、原油価格は弱く、株高傾向は続くも10日の海外市場はやや軟化、ただし、新興国株は続伸。

11日の朝、早朝にNZ中銀は市場の予想通り政策金利を0.25%引き下げ2.0%に決定。織り込み済なのか? 直後からNZドルは急騰し、NZDUSDは0.7180→0.7330まで、NZDJPYも72.90→74.30台まで一時急伸。ただし、声明では追加緩和の可能性を示唆(なのにNZ高!)。

10日は、欧州株は総じて下落、DJIAは-37.39(-0.2%)、NASDAQとS&P500 も小幅下落へ。原油価格(WTI)は41ドル台半ばへと大幅に低下、債券利回りは続落し、米10年債利回りは先週末以来初めて一時1.5%を割り込み、2年債も0.7%を割り込む。

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USDJPYは、欧州市場から101.50円超えの上値の重さを確認し、円ショートカバーと下攻めが始まった。原油価格は弱く米金利の低下もあり、100.80~101.20円の間にある買いを消化しながら、一時101円割れまで低下するも、他の主要通貨でドル売りの流れも弱まり売りに転じたこともあり、101.10~101.40のレンジで推移。投機的なポジションも積み上がり難く、引き続き上値の重さが感じられる。

AUDUSDは、テクニカルなのか高金利のパーキング資金なのか? 欧州市場の高値0.7755台をピークに、0.7710まで下落。ロンドンクロージングタイム近くでは一時約0.7730まで値を戻すも、再び下落へ。ただし、11日のNZ中銀の金融政策を受けて0.7760まで瞬間上昇もあったが、0.77~0.7725のレンジで推移。

EURUSDFは、市場参加者が減少する中、欧州発で発言や経済指標の発表もなく平穏無事は流れ。欧州市場の上昇後の高値1.1190台をピークに上値は抑えられ、1.1160~90の狭いレンジで推移。今日は通貨ユーロは市場のテーマとならず!

GBPUSDは、欧州市場の1.3090台を高値に、英金利の低下もあり弱さが目立った。英株高の中でも、BOE調査報告書も7月の企業活動と個人消費は鈍化と発表、市場全体でも将来のポンドに対しての不信緩和消せず。GBPUSDはロンドンフィキシングで1.2990台まで下落、その簿も1.2990~25のレンジで推移し、ポンドはクロスでも弱さが目立っている。

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