2016/08/18

2016年8月18日(木曜)17日、海外市場の動き

2016年8月18日(木曜)17日、海外市場の動き

FOMC議事録は、早期利上げで意見が分かれるも、今後のデータ次第で落ち着く。為替相場は結局は上下変動しながらも、主要通貨は終わってみればレンジ内の水準に留まる。

発表直後の為替相場はドル買いから、ダドリーNY連銀総裁発言で盛り上がった9月の利上げ期待は萎みドル売りへと変化。金利先物市場では一時、9月の12%、12月47%の利上げ期待を織り込む。

FOMC議事録を受け、米金利は低下し、米株はマイナス圏を脱し小幅上昇、DJIAは+21.92(+0.12%)。原油価格(WTI)はサウジ増産報道にも関わらず46.95ドルまで一時上昇へ。

次の焦点は9月21日のFOMCへ。今日だけを見れば、豪雇用統計+ECB理事会議事録へと関心は移るも、米新規失業保険申請件数+フィラデルフィア連銀製造業景気指数+米景気先行指数も注目。

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USDJPYは、アジア市場での上昇から続落し振出に逆戻り。ダドリーNY連銀総裁の9月利上げ示唆発言に盛り上がったタカ派期待度は、FOMC議事録で萎み終わってみれば、アジア市場の高値101.16→100.10台まで続落。FOMC議事録直後は100.60台まで上昇するも短時間で終了し、再びスタート地点となる100.00~10円近くまで値を下げ下げようやく下げ止まる。

EURUSDは、FOMC議事録を前にして1.1250~1.1280のレンジで終始。FOMC議事録の発表直後は1.1240まで下落→1.1310台へ上昇と、上下に変動しながらも1.1280台に落ち着く。

AUDUSDは、USDJPYの下げ+AUDJPYの売りの影響も強く、欧州市場に入り0.7610台まで続落し、0.7610~40のレンジで取引が続いた。FOMC議事録の発表直後は0.7610割れまで→0.7670台へと急進するも、0.7650近辺で落ち着く。

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FOMC議事録(7月27日分)=早期利上げの必要性で意見が分かれ、労働市場と経済活動のデータがさらに必要との認識で一致。

FOMC議事録(7月27日分)=一部は速やかな利上げを主張。一部は経済状況が近く緩和政策の解除に向けた措置を正当化すると予想。一部はインフレ率が継続的に2%に上昇する確証の必要性を主張。雇用と英国のEU離脱による不透明性は弱まる。

格付け会社ドミニオン・ボンド・レーティング・サービシズ(DBRS)=17日にポルトガル経済の成長低迷や政府・企業の債務水準の高さを背景に同国格付けに対する圧力が高まっていると指摘、ポルトガル10年債利回りは急上昇していた。

ブラード・セントルイス連銀総裁=予見可能な将来にわたり、利上げは1度しか必要ない。米経済が低成長、低インフレの状況からシフトしたと結論付ける理由はどこにもない。

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