2016/08/21

最新のIMMポジションから、 2016年8月14日(日曜)

最新のIMMポジションから、 2016年8月14日(日曜)

最新のデータは8月16日(火曜)集計分で、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネット・ポジションは-79,394コントラクトと、前週の-89,906から通貨のショート10,512減少していました。(通貨売りが減少)

市場全体では夏休みの最盛期の時期にも当たり、市場参加者が大幅に減少する中での変動で、基本的には積極的に新規ポジションを積み増す動きよりも、ポジションを縮小させながら休暇明けの動きに備える準備段階に入るケースが多く見受けられます。

今回のデータを総合的に見れば、「円・豪ドルのロングが拡大」+「ポンドのショートが拡大」が特徴的です。

合計ではネット通貨のショートが約1万コントラクト近く減少し、7月26日の直近のピーク時-102,363から3週連続で通貨ショートが減少していまが、この現象は夏休時期のポジション調整なのか、ドルに対してセンチメントが変わってきたのか判断は難しい状況です。

通貨別に見てみましょう!

円は、3週連続でロングが拡大、5万コントラクト近くへ拡大しており、根強い円先高感を残しています。目先では7月5日の6.36万コントラクトをピークに一時3.5万までロングが減少していましたが、スポットレートが100円台にも関わらず、円のロングが拡大し、先高感が続いています。

ユーロは、3週連続でショートが減少していますが、引き続き9万コントラクト台の大幅なショートを維持しており、ユーロの先安観が続いています。

ポンドは、7週連続でショートが拡大し、ポンド一弱傾向が続いています。ネット売りのコントラクトも94,238まで拡大し、歴史的なポンドショートを継続中で、根強いポンド先安観は変わっていません。

カナダドルは、原油価格の上昇にも関わらず、3週連続でロングが減少していますが、引き続き4月5日から続いているネットロングを維持しています。

豪ドルは、直近では2週間連続でロングが小幅に減少後、今度は2週連続でロングが拡大し、過去4週間続いた3万コントラクト台から先週は久々に4万コントラクト台へとロングが拡大し、7月5に以来、7週間連続でロングを維持しています。


NZドルは、相変わらずポジションは軽い状態が続いています。6月14日以降では、4週連続でネットショートへ、7月12日以降は、4週連続でネットロングへと変化し、8月9日からは2週連続でネットショートへと変化するなど、出入りの目立っている通貨になっています。

→ 前週・今週のデータや変化は、別途グラフをご覧ください。

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