2016/08/16

2016年8月15日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年8月15日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週明け月曜日のスタートは、原油高、金利は上昇、株価は小幅高。そして、為替相場はGBPの弱さが目立った以外は、小幅なドル売りへ。

OPEC+非OPECとの話し合いで増産凍結の期待に原油価格(WTI)は45ドル台後半へ続伸。米金利は10年債利回りは1.56%近くへ、2年債は7.26%近くへと上昇。

為替相場は、先週金曜日の弱い米小売+PPI直後のドル安水準が一つのドル売りターゲットになっている。USDJPYの動きは鈍く円高傾向を維持、原油高にCAD買いが強く、BOEの金融政策によるGBPの弱さが目立った。AUDUSD+NZDUSDは上昇傾向を維持するも、上昇力は今一つ。

注目の日本GDPは予想外に弱く、米住宅関連の数字は強かったが、8月最新のデータとなるNY連銀製造業景気指数は予想外に悪化、先行き見通しも弱のが気になる。

USDJPYは、弱いGDPにも100.80~101.50のレンジを抜け出せないでいる。先週金曜の弱い米小売を受けたドル売り出発点の102.20台を回復する勢いは全く見られず、米金利の上昇+株価の上昇にも、上値の重い展開が続き、円高傾向は止まず。

EURUSDは、1.1150~1.1200のレンジを抜け出せず。先週金曜の弱い米小売を受けた高値1.1220台を上回ることはできずにいるが、強気なドイツ連銀の月報もあり、徐々に底値を切り上げており上値トライ中。1.1130を割り込むと流れの変化へ。

AUDUSDは、0.7630台をボトムに0.7690台へ上昇。先週金曜の弱い米小売を受けた高値0.7710台を上回ることはできずにいるが、資源価格の上昇もあり徐々に底値を切り上げている。0.7630を割り込むと流れが変化へ。

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注目の日本4-6月期GDP一次速報値は、年率換算0.2%と予想0.7%、前回2.0%から低下へ。

米NY連銀製造業景気指数=-4.21(予想2.0 前回0.55)→ 予想外の悪化、

NAHB住宅市場指数=60(予想60 前回59→58)→ 予想どおりながら前回を上回る。

英紙サンデー・タイムズ=英国はEU離脱手続きで、英政府の準備が遅れ、少なくとも2019年後半まで送れる可能性がある。

ドイツ連銀月報=独経済は今夏も輸出や鉱工業生産、建設、消費支出に支えられ拡大が続く。英国のEU離脱によるドイツ経済への影響は短期的に限定的。

本田・前内閣官房参与=政府の経済対策は、真水10兆円が望ましい。

本田・前内閣官房参与=中銀が国債を直接引き受けという意味では「日銀は年間80兆円の国債買い入れにより、年30兆円超の新規発行国債をすべて買い入れており、その意味で実質的にヘリコプターマネー効果がある。

ロシア・エネルギー相=石油市場の安定に向けてサウジアラビアやその他産油国と協議を続けている。増産凍結の議論で用意はある。

日銀は主要企業の実質的な大株主で、日銀がETFの買い入れ約2倍に拡大し、増額により日本株式市場への影響力を強めている。日経225銘柄の内、75%で日銀が大株主上位10位内に入る。

ウィリアムズ・SF連銀総裁=中銀および政府当局者は長引く低金利による経済への影響を和らげるため、新たな政策を打ち出すべき。

ウィリアムズ・SF連銀総裁=米経済が完全に健全な状況に戻っても米短期金利は3~3.5%までしか上昇しないか、届かない可能性も。

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