2016/08/12

2016年8月12日(金曜)11日 海外市場の動き

2016年8月12日(金曜)11日の海外市場は

山の日で休日の日本。海外市場も夏休み真っ盛りで動きが鈍いと思っていたが、為替相場は米国市場に入り、原油価格の上昇で流れは変化。

原油価格(WTI)は一時43.86まで上昇。ファリハ・サウジエネルギー産業鉱物資源相が、OPECと非加盟国が市場安定化に向けて協議→ 9月のOPEC非公式会議で増産凍結の期待が高まり、原油価格は急騰。

米10年債利回りは一時1.57%台へ(前日1.507%)、2年債も一時0.75%へ(前日0.682%)とお幅に上昇。欧州株は強く、米株もDJIA+117.86(+0.64%)、NASDAQ、S&P500も上昇し、流れはリスク選好パターン。

為替相場は、リスクオンの流れに円は全面安(除くNZD)。USDJPYは一時102円台まで上昇、原油価格の上昇にUSDCADは1.3060→1.296まで一時下落しCADは上昇、CADJPYは一時1.2円近く上昇へ。

GBPUSD+AUDUSDの動きは鈍く狭いレンジに終始、強かったNZDUSDは利下げ決定前の水準へと逆戻り、EURUSDは1.1130~80のレンジで下値トライが続く。

米輸入物価指数は予想外のプラスへとドル高による懸念がやや弱まり、米新規失業保険申請件数はほぼ予想通りながら、雇用の改善傾向が続き、ウィリアムズSF連銀総裁は年内に利上げを実施する必要性を示唆。

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USDJPYは、原油価格の上昇+米金利の上昇もあり、リスクオンの流れに101.50円超えのストップを付け102円台まで一時上昇。再び200時MAを上抜け再びJPYベアセンチメントが強まるも、前回のJPY売りで失敗した教訓もあり、継続性+強さは感じられず。

日本株の上昇に一時的なJPY売りは予想できるが、102円台が定着してくれば話は別で、それを確認するまでは、101.50~102.20-30円のレンジが予想される。

AUDUSDは、上昇傾向を残すも、NZ中銀の利下げによる急上昇で二度0.7760近辺を試した後に、0.77近辺で推移。原油価格+資源価格の上昇にも、動きも止まり、AUDロングの調整が続く可能性も否定できないが、0.7630~40を割り込むまでは買いの流れは変わらず。

EURUSDは、欧州株が強い以外は、欧州発の材料は特に見当たらず。1.1130台をボトムに下げ止まるも、200時間MA=1.1140 近辺を若干割り込み、売りの流れが続くが、1.1120~80のレンジ内で推移してい間は特に変化を期待できず。

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ウィリアムズSF連銀総裁=労働市場の改善とインフレ率が上向く可能性があり、FRBは年内に利上げを実施する必要がある。

ウィリアムズSF連銀総裁=年初にFRBは年内に数回の利上げを実施すると予想してたが、世界的な情勢を踏まえ利上げペースは若干緩やかになる。

ファリハ・サウジエネルギー産業鉱物資源相=OPECと非加盟国が市場安定化に向けて協議する→ 9月のOPEC非公式会議で増産凍結の期待が高まり、原油価格は急騰。

IMFエコノミスト=ECBのマイナス金利の有効性は限界に近づき、資産購入への依存を強める必要性を指摘。

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