2016/08/04

2016年8月4日(木曜)3日の海外市場の動き

2016年8月4日(木曜)、3日の海外市場の動き

EUR+NZDは弱く、原油高にCADは上昇。株高・原油高でリスク回避の流れも弱まり円も軟調。

米株は小幅ながら上昇を維持、原油価格も強くWTIは41ドル台を回復、金価格は下落し、米10年・2年債は買われて利回りは低下し、ドルは上昇。

材料としては、ユーロ圏PMIは速報値から上方修正され、英国のEU離脱による経済への懸念がやや弱まるが、逆に英PMIは弱く懸念が残る。ただし、相場の動きは逆で、EURUSDは下落し、GBPUSDは上下変動するも安定し、結果はEURGBPは続落。

今日のBOEの追加緩和次第で、大きく変動することは非常に高く、注意した対応が必要。

米国は、ADP雇用統計は強くドル買いの材料になるも、ISM非製造業景況指数は予想外に弱く、ドル売り要因ながら影響は弱い。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

USDJPYは、安倍再改造内閣が発足、強気な「デフレからの脱出速度を最大限に引き上げる」とのテーマがどのようなものか、今後の結果を注視。為替相場は、すでに景気刺激策+追加緩和の出尽くし感で円の買い戻しが続いていたが、米株の上昇+原油高に、円ロングの巻き戻しが強まり一時101.60近くまで上昇し、欧米市場では、101.00~101.60のレンジの動きが続く。戻り売りの流れは変わらないが、短期的には日本株先物も強く101.00をボトムに上値を目指す動きが予想される。

EURUSDは、8月に入りEURGBPの売りの流れが続く。結果として、EURUSDはの上値は重くなり、GBPUSDは予想外に安定へ。英国のEU離脱の影響も、薄らいできたのか、ユーロ圏PMIは速報値から上方修正されるも、EURUDSの流れは止まらず。7月30~8月1日の安値1.1150台を割り込み、1.1140へとストップの売りを巻き込む動きへ。

NZDUDは、EURUSDとともに弱さが目立っている。豪中銀の利下げもあり、NZ中銀の利下げ期待が残っており、AUDNZDの上昇傾向が続き、AUDUSDは安定しNZDUSDは続落へ。ただし、AUDNZDはテクニカルで買われ過ぎゾーンに近く警戒も。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

エバンズ・シカゴ連銀総裁=インフレ率が低すぎることは懸念するも、年内に一回の利上げが恐らく適切。2016年GDP1.5~1.75%を予想。インフレが2%に達するのは2018年以降。

原油価格は40ドル台を回復=米エネルギー情報局(EIA)週間統計で、原油在庫が増加するもガソリン在庫が予想外に減少。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=インフレ圧力はあまり見られない。労働者を復帰させる余地は残っている。

バイトマン独連銀総裁=量的緩和(QE)を調整する可能性がある。英国のEU離脱が与える物価への影響についての発言は時期尚早。