2016/08/03

2016年8月3日(水曜)アジア・欧州市場序盤は、ドル買い+円買いへと変化へ

2016年8月3日(水曜)アジア・欧州市場序盤は、ドル買い+円買いへと変化へ

日経平均株価は16083.11-308.34(-1.88%)と大幅下落し、先物では16000を割り込む。欧州株は総じて軟調でEURUSTOXX50は小幅下落へ。原油価格(WTI)は一時39ドル前半まで下落し小幅下落へ。

円高の要因な何かを追及する声がよく聞こえる。日銀がドル資金調達の安定措置拡充を決定下との説も、ロイター社の記事で見られる。

真実は藪の中であることに違いはないが、金利メリットの縮小で海外勢にとっては逆風となり日本国債売却のきっかけになり、日米金利差拡大で円高が進行し、日本株は大幅安とリスクオフの連鎖が広がっているとの内容である。

最近の動きで気になるのは、原油価格の下落+日本国債の下落(金利上昇)で、FOMCの金利据え置き→日銀の期待を裏切る追加緩和+弱い米GDP、そして、円売りの錦の御旗の一つとなっていた、景気刺激作のサプライズのない発表に、円ショートカバーへと繋がっている。

真実はこの変にあると思われるも、過去においての8月に相場転換に遭遇する可能性も高く、非常に気になっている。

また、中国では追加緩和の可能性が高くなり、景気の低迷が懸念されることや、原油価格の続落に、新興国市場のリスクも再浮上へ。

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NZDUSDは、NZ第2四半期 単位労働コストは伸び悩み、豪中銀に続き追加利下げ期待がもたれている。早朝の0.7245を高値に、アジア・欧州市場序盤と緩やかな下げは止まらず、0.7180台まで続落。

EURUSDは、昨日の上昇とは様変わりで、1.12200台の上値が重くなり、ユーロ圏PMIはまずまずの結果となるも、欧州市場に入り1.1200を割り込み続落へ。これで、昨日の上場のスタート地点へ逆戻り。この水準からが本番か?

USDJPYは、7月21日の107.50円高値から続落が始まり、今日は株安の流れもあり、一時100.75円まで下落。戻りも、101.30円で限定的ながら、101.10~20円で集約し始めている。基本は、戻り売りの流れで変わらず。

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円高要因??=日銀がドル資金調達の安定措置拡充を決定したことが、足元の金利上昇・円高・株安の要因との見方もあり、ドル調達コストが低下は邦銀にプラスだが、金利メリットの縮小で海外勢にとっては逆風となり日本国債売却のきっかけになり、日米金利差拡大で円高が進行し、日本株は大幅安とリスクオフの連鎖が広がっている。

中国国家発展改革委員会(NDRC)=中国は政策金利と銀行の預金準備率を引き下げる適切な時期を模索すると発表。企業の調達コストを押し下げ、民間企業による債券発行を通じた資金調達を積極的に促す方針。


浅川雅嗣財務官=金利や為替の変動率が高まっている。偏った一方的な動きがみられる。為替の投機的な動きが今後活発化しないよう、緊張感をもって注視。必要な場合きちんと対応する。


日本国債下落止まらず=7月末以来の国債価格急落を受けて社債価格も下落し、直近では7月発行分が全て額面割れとなった。7月の国内社債発行額は2兆円を超えており、2009年以来で最大規模。同月に発行された63本の国内社債は全て額面割れとなっている(ブルームバーグ)。