2016/08/06

2016年8月6日(土曜)5日の海外市場の動き

2016年8月6日(土曜)5日の海外市場の動き

一言! 強い米雇用統計を受け、9月の米利上げ観測がにわかに浮上しドル全面高。

米雇用統計を受けて全てが変化。ドルは全面高で、欧米株と欧米金利は大上昇。逆に、原油価格(WTI)は42ドル近くで推移し小幅上昇に留まるり、金価格は下落へ。

米雇用統計は、失業率は4.9%で変わらずながら、非農業部門雇用者数=25.5万人(予想18.0万人 6月28.7→29.2万人 5月3.8→2.4万人)、と2ヵ月連続で大幅上昇。

平均時給も前月比0.3%(予想0.2% 前回0.1%)と上昇、時間当たり賃金も25.69(前回25.61ドル)上昇、労働参加率も62.8(前回62.7)と強く、アトランタ連銀GDPNOW+NY連銀のNOWCASTもGDP予測値を上方修正。市場では早くも9月の米利上げ期待が急速に高まる。

米雇用統計以外では、米貿易赤字が予想外に拡大、カナダの貿易収支+雇用統計は悪化するも、カナダIvey購買部協会指数は予想外の大幅上昇へ。

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USDJPYは、米雇用統計を受け101.05→101.50~60の売りを消化し、23:00時のオプションカットで102.00台の高値まで急伸し、101.70~85の狭いレンジ推移し週を終えた。米利上げ観測の高まりと金利の上昇に、円を取り巻く材料とは別に、ドル高の要因が強まったとこで、クロスでは円の上昇圧力は残るも、USDJPYは底堅い動きへと変化し、102.50円が大きなポイントになっている。

GBPUSDは、米雇用統計を受け1.3170台→1.3020へと急落後、1.3100近くへ反発し1.3060台で終了。前日にBOEの包括的刺激策で大幅下落した水準となる1.3020台までは下げきれず。事前措置で包括的な緩和を実施することで、ポンドの信頼感が強まることも期待できるが、金融政策の違いがより明確で1.3100台の上値が重くなり、1.3000の大台を狙う動きも止みそうにない。

AUDUSDは、米雇用統計を受け0.7660台→0.7600近くへ急落するも他の主要通貨と比較すると下げ幅は限定的。追加緩和の可能性が残る中では非常に底堅い動きに思われるが、0.7650を超えられるかが問題で、1.7500~50を割り込むとベアセンチメントに変化へ。

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中国国家発展改革委員会(NDRC)=必要に応じて予防的・タイムリーな方法で金融政策の微調整を行う方針。一方、銀行の預金準備率(RRR)の引き下げで人民元や外貨準備に下押し圧力がかかる恐れがあると警告。3日にウェブサイトに掲載した、「中国は政策金利と銀行の預金準備率を引き下げる適切な時期を模索する方針」を削除。

NY連銀のNOWCAST=米第3四半期GDP予測値2.52→2.63%へ上方修正。雇用、貿易、消費支出関連の指標が堅調。

アトランタ連銀GDPNOW=米第3四半期GDP予測値は3.7→3.8%へ上方修正。

ブロードベントBOE副総裁=年内の再利下げを支持。新たに導入した民間銀行向け資金供給スキーム(TFS)は、金利をマイナスに導くための手段として使うことはない。

ブロードベントBOE副総裁=7月の英企業の正規雇用の減少率は2009年5月以来最大だった。国債購入額を6カ月かけて600億ポンド購入するが、完了前に目標額をい引き上げる可能性もある。


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