2015/10/20

2015年10月20日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年10月20日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

結局はドル売り+円売りへ。

動かぬ為替相場は、豪中銀議事録で「第3四半期の経済成長率が前期比で加速したと予想される」との発表に、AUD買いが強まるも限定的。米財務省の外国為替報告書で、円の過小評価が示唆されるも、119.40円を割り込むこともなく、アジア市場では極めて狭いレンジ取引に終始した。

欧州市場では、USDJPYではドル買いへと動き、変動幅は限定てきながら、EURUSD+GBPUSD+AUDUSD+NZDUSDは上昇しドル売りへ、総選挙で政権交代が実現したUSDCADは下落するなど、ドル売+円売りの流れが目立った。

日経平均株価は小幅上昇、上海総合は1.14%と上昇、WTIは46.50ドルと上昇、米10年債利回りは2.03%台へと上昇。

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アジア市場の為替相場は、主要国通貨は総じて狭いレンジを抜け出せず、USDJPYは119.40~55円のわずか15ポイント幅で推移していた。

欧州勢が参入した午後4時に、USDJPYは119.70台まで上伸、EURUSDは1.1320台を底値に1.1350近くまで上昇、AUDUSDは0.7300を試す勢いが続き、カナダの総選挙で10年ぶりに政権交代が実現、USDCADは1.3040台をトップに、1.2980台まで下落しており、ドル売り+円売りの流れが強まっている。

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豪中銀議事録=第3四半期の経済成長率が前期比で加速したと予想される中で、政策金利を過去最低の水準に据え置くことが適切と判断した。過去の利下げが引き続き家計・消費・住宅建設を支援している。

米財務省上半期の外国為替報告書=中国の人民元について、市場は短期的な人民元圧力を加えているが、人民元高を主導してきたコアな要因は変わらないと指摘。過去一年間の大幅な実質実効レート上昇の結果、人民元はもはや過小評価されていないとの認識を示し、前回4月の報告書の「大幅な過小評価」という表現が取り除かれた。

米財務省上半期の外国為替報告書=円については、「円が経済ファンダメンタルズと整合的な水準よりもやや弱い方向に動いた」としたうえで、他の推計も一定の過小評価を示唆しているとし、円の割安感に言及した。また、財政政策を再調整することで、金融政策への過大な負担や、円安による対外主導の成長への依存を回避できると指摘した。

米財務省上半期の外国為替報告書=原油価格の下落により、年間6000億ドル超が原油輸出国から原油輸入国にシフトしているとし、ドイツや韓国など、経常収支黒字国に対しては、ぜい弱な世界経済成長の押し上げに貢献するよう求めた。

住友生命=外債投資3000億円計画。国内債から外債へと投資の多様化を進める。

カナダ10年ぶりに政権交代へ=ジャスティン・トルドー氏が率いる野党第2党の自由党が過半数議席を獲得し、10年ぶりにハーパー首相率いる保守党からの政権交代が実現。自由党は下院の定数338議席のうち184議席を獲得、保守党は100議席で野党第1党、野党第1党だった新民主党は43議席となった。

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