2017年2月10日(金曜)昨日9日、海外市場の動き(午前6時ごろ)
米税制改革案の期待もあり、米株は高値更新し上昇、米金利も上昇し、ドルも上昇。日米首脳会談では為替問題は主テーマにならず、円は全面安で、緩和傾向の維持が示されたNZドルも弱い。
好調は米企業決算+強い雇用+驚くような米税制改革案の期待に、ダウ(+0.59%)・S&P(+0.58%)・Nasdaq(+0.58%)と、共に高値を更新し上昇へ。
米10年債利回りは前日2.339→2.397%へ、2年債も1.141→1.181%へ上昇。原油価格は在庫減少もあり53ドル台へ上昇。
USDJPYは上昇し円は全面安。日米首脳会談では、為替問題は優先議題ではない(非公式での話し合いの可能性)に、USDJPYはオプションカットに向け、112.50の覆いかぶさっていた壁を上抜け、113.30近くまで+1.18%続伸。円は他の主要通貨でも全面安で、EURJPY+0.83%、AUDJPY+0.97%、GBPJPY+0.88%。
AUDUSDは、ロウ豪中銀総裁のGDP3.0%へ上昇とのタカ派発言もあり、欧州市場では一時0.7660台まで上昇したが、米税制改革案への期待や、米株の上昇、USDJPYがリードするドル買いに、結局は上昇のスタート地点となる0.7620~30まで値を上げ、前日比では-0.17%と小幅安。
EURUSDは、欧州市場で前日の仏大統領選の世論調査でマクロン氏がルペン氏を上回り、1.0670台をボトムに一時1.07台を回復するも、昨日の高値1.0710台を超えられず、徐々に値を下げた。米国市場に入り、トランプ政権の驚くような税制改革案を期待した、米株の上昇+ドル高の流れに終盤にかけては1.0650台まで値を下げ、前日比では-0.36%と弱さが目立つ。
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22:30 USD 新規失業保険申請件数=23.4万件(予想25.0万件 前回24.6万件)→ 予想より改善へ、4週間移動平均は1973年11月来の低水準
22:30 CAD 12月 新築住宅価格指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比3.0%(予想 前回3.0%)→ 前月比は予想と前回を下回る
0:00 USD 12月 卸売在庫・確報値=前月比1.0%(予想1.0% 前回1.0%)、卸売売上高=2.6%(予想0.5% 前回0.4%)→ 売上高は予想を大幅に上回る
0:30 USD EIA天然ガス備蓄高推移=-1520億バレル(予想-1530 前回−870億バレル)
3:00 USD 米30年債入札(150億ドル)=最高落札利回り3.005%、最高利回り落札比率23.53%、応札倍率2.25倍。
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米政府高官=①日米首脳会談では、為替操作に関する議論は優先議題ではないが、非公式に話し合われる可能性はある。
トランプ大統領(航空大手首脳と会談)=①数週間のうちに目を見張るような税制改正案を出す→ 税政策案の発表期待にドル買いが強まる。②老朽化の航空管制システムや時代遅れの空港インフラ、鉄道システムや道路についても協議。③規制緩和で目標を達成するのを助成。
日米首脳会談(米政府)=日本時間11日(土曜)午前3時に共同会見を行う。
スパイサー米報道官=①数週間内に予算案がまとまる見通し。②トランプ大統領は実り多い建設的な対中関係求める。
エバンズ・シカゴ連銀総裁=①年内に3回の利上げが実施されるとの見通しは妥当。②トランプ政権の財政政策は先行き不透明感はあるが、景気刺激の方向性は変わらず。
ブラード・セントルイス連銀総裁=①財政をめぐる先行き不透明感が3月の会合までに解決する可能性は少ない。②ドル高の経済的影響は誇張の可能性がある。
米30年債入札=最高落札利回り3.005%、最高利回り落札比率23.53%、応札倍率2.25倍。
IMF報道官=①通貨戦争の明確は兆候はないが、自由で公平な貿易へのコミットメントを再確認することを望む。
G20議長国ドイツ=3月のG20で、自由貿易の推進や通貨戦争の拒否、地球温暖化問題への取り組みへのコミットメントを再確認を訴える。
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