2017/02/23

2017年2月23日(木曜)昨日22日、海外市場の動き(午前6時ごろ)

2017年2月23日(木曜)昨日22日、海外市場の動き(午前6時ごろ)

FOMC議事録は3月利上げ期待を削ぎ、パウエルFRB理事が3月利上げの可能性を示唆するもドルは全面安。

米株の動きは緩慢で前日と同水準で推移。米10年債利回りは上下変動しながらも、2.4%と小幅低下。

為替相場はFOMC議事録を受け、ドルは全面安。FOMC議事録は「かなり早期の追加利上げが必要」とあるが、「景気見通し・金融政策判断は前回とほぼ変わらず」と利上げを見送った。3月利上げ観測が後退しドル売りへ。米NAR中古住宅販売件数は2007年2月来の高水準。

EURUSDは、2段階で上昇。①仏大統領選では中道・無党派マクロン氏が有力になりEURUSDは1.0500→1.0560台へ上昇(後に1.0520へ下落)、②FOMC議事録で1.0520台→1.0570台へ上昇し、前日比では約0.38%の上昇へ。

USDCADは、上下変動し元の水準へ逆戻り。①カナダの小売売上高は弱く一時1.3170→1.3210近くへ上昇しカナダドル売りが加速、②FOMC議事録で1.3200→1.3140台下落し、前日比+0.08%と元の水準へ逆戻り。

USDJPYは、上下変動し元の水準へ逆戻りし円高傾向が続く。①欧州・米国市場(23:30分の米現物株の開始まで)では113円台を割り込み一時112.90台へと続落。②113円割れのドル買い需要は強く強い米中古住宅販売やオプション需要なのか、FOMC議事録前に113.60台まで値を戻す。③FOMC議事録で113.60台→112.95へと再び113円を割り込み前日比−0.5%と円高傾向が続く。

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22:30    CAD 12月 小売売上高=前月比−0.5%(予想0.0% 前回0.2→0.3%)、除自動車・前月比−0.3%(予想0.8% 前回0.1→−0.1%)→ 予想外に弱くカナダドル売りが強まる

0:00    USD 1月 NAR中古住宅販売件数=569万件(予想554万件 前回549→551万件)、前月比3.3%(予想1.1% 前回−2.8→−1.6%)→ 予想を上回り2007年2月以来の高水準

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FOMC議事録(2月1日)=かなり早期の追加利上げが必要→ しかし、3月利上げ観測は後退しドル売りへ。
①多くは雇用と物価が予測通り改善すれば「かなり早期の追加利上げが適切」と主張。②財政・経済政策の経済への影響の不確実性が高まったが、短期的な景気の上振れ・下振れリスクはぼぼ均衡。③景気見通しと金融政策判断は昨年12月会合から「ほとんど変わっていない」と利上げを見送った。④労働市場と物価上昇率が予測通りもしくは予測以上に進展したり、雇用と物価の目標を上回るリスクが高まったりした場合には、多くの委員がかなり早期の利上げが必要になる。⑤複数は利上げを待ちすぎることに懸念。⑥一部は利上げを継続することで一層の柔軟性を得られると主張。

CMEのフェドウオッチは、3月利上げ高水準時27%→18%まで低下し、5月利上げ期待が若干高まる。

パウエルFRB理事=①経済が概ね現状のまま推移するなら「かなり早期の利上げを含め、段階的な利上げが適切」

米5年債入札需要低調=340億ドルの5年債入札は、最高落札利回りが1.937%と、3カ月ぶりの低水準と・応札倍率も2.38→2.29倍と低下。

アゼベドWTO事務局長=①通商問題についてトランプ米政権と協議していない。②WTOは米国が打ち出すいかなる方針にも対応できる。

仏大統領選で中道バイル氏不出馬を表明=中道・無党派マクロン氏に協力を示し、マクロン氏は協力を受け入れる考えで、接戦の大統領選で流れが大きく変わる可能性。→ 極右ルペン氏との選挙ではマクロン氏に有利に動く可能性も。→ EUR買いが強まり、仏債券利回りは低下。

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シャフィクBOE副総裁=①BOEは英国の今年の経済成長率は2%で変更なし。→ 英国率統計局(ONS)が216年成長見通しを2.0%→1.8%に下方修正したことに対して。②中銀の見通しをめぐっては先行き不透明感が存在。③低金利環境が生産性の伸びの抑制につながっている要因の1つである可能性がある。