2019/05/09

2019年5月9日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年5月9日(木)アジア・欧州市場序盤の動き


アジア市場は、またしてもトランプ氏の発言に揺れる。中国は米国が追加関税をすれば反撃すると表明。中国・日本は株安、米債券利回り低下、原油安。為替相場はUSDCNYが6.81台と4か月ぶりのCNY安でAUDも弱く、円は独歩高。ドルは総じて小幅高で推移。

USDJPYは、米中通商協議決裂リスクは消えず(出てみなければ分からないリスクは変わらず)、中国株や人民元安で、ご存じの通り日本株も弱く「株安+米債利回りの低下」に円が選好。クロスでも円は全面高で、USDJPY安値を更新し一時109.60台まで下落中で、米中通商協議の結論がでるまでは底値感は感じられず。

AUDUSDは、米中通商協議の結論を明日に控え弱含みで推移する中で、今年2月までの1年間の雇用の増加が全て公的部門で民間部門は逆に小幅低下したことが判明し、売り材料となり0.6960台まで一時値を下げている。

日経平均株価は-200.46(-0.93%)と3連続の下げで、上海総合も1.5%近くの下げとなっている。米10年債利回りは前日比で2.483→2.448%、2年債も2.297→2.274%と低下、WTIは62.12→61.47と弱い。

中国のCPIは前年比2.5%(予想2.5 前回2.3)、PPI前年比0.9%(予想0.4 前回0.4)と強く出たが、4月の中国の新規人民元建て融資は1.02兆元(予想1.2兆元)と弱く、M2伸び率、前年比+8.5%(予想+8.5%)は横ばい。中国人民銀行発表した4月の社会融資総量は1.36 兆元(予想1.7兆元 前回2.86兆元)と予想と前回を下回る。

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10:30    CNY 4月 消費者物価指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回-0.4%)、前年比2.5%(予想2.5% 前回2.3%)→ 予想と変わらず前回から上昇へ

10:30    CNY 4月 生産者物価指数=前年比0.9%(’予想0.4% 前回0.4%)→ 予想と前回を上回る

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4月の中国の新規人民元建て融資は1.02兆元(予想1.2兆元)。M2伸び率、前年比+8.5%(予想+8.5%)。

中国人民銀行発表した4月の社会融資総量は1.36
兆元。3月は2.86兆元から低下し(予想1.7兆元)と予想を下回った。

豪連邦統計局が発表したデータで、今年2月までの1年間の雇用の増加が全て公的部門によるものだったことが明らかになった。統計によると、2月までの1年間に公的部門の雇用は約29.29万人増加。一方、民間部門は8300人減少した。→ 豪中銀が今週、労働市場が予想通り改善しない場合、利下げが必要になる可能性があるとの見方を示唆したことを裏付ける。

中国商務省報道官は、中国が技術移転を強要したことは決してない。報復時の詳細は中国商務省のウェブサイトの閲覧を。中国はいかなる状況にも準備万端。

トランプ米大統領は8日、2000億ドル分の中国製品に対する制裁関税を10日に現在の10%→25%に引き上げる方針を巡り「中国が約束を破ったからだ」と批判した。


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