2020/01/07

2020年1月7日(火)昨日6日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年1月7日(火)昨日6日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

懸念のイランは今のところ米国に対して対抗的軍事行動は見られず、サプライズで始まったアジア市場に反して、米国市場は冷静そのもの。嵐の前の静けさなのか? 米・イランともにこれ以上の混乱を回避の動きか? 

何もなければ、10日の米雇用統計と15日の米中貿易協議の第一弾署名も今後は若干ながら意識。

原油+金価格は上昇幅を縮め、米株は下落幅を縮めダウは前日とほぼ同水準、Nasdaq+S&P500 は小幅ながら上昇。米債利回りも前日比で上昇。為替相場はリスク回避の巻き戻しの流れに、GBPの上昇が目立ち、CAD+EURも小幅上昇へ。逆にPYは売りへと変化。

早朝の中国財新景況感指数は弱く、中国は追加の預金準備率を引き下げる可能性も高い。逆に英国や主要ユーロ圏、米国の景況感は、米中貿易摩擦の緩和を受け速報値から改善。

コンウェイ大統領顧問はイランを交渉のテーブルに着かせることは可能かとの質問に超え「大統領はオープンだと言っている。イランが普通の国のように対応を改めるのであれば、もちろんだ」と言っている。一方、イランは「ウラン濃縮活動に関し、一切制限されることはない」とあり、事態が急変する動きは今のところ見られず。

USDJPYは、米・イランから攻撃や予想外の対立は見られず、米株底堅く+米債利回りは小幅高、原油+金価格の上昇も続かず。結果的にアジア早朝の107.77をボトムに米国市場の終盤にかけ108.50台へと上昇し108円割れは買いだったことになっている。新たな米・イランの対立のリスクは消えないことも事実。引き続き108.50を意識しながらも、この水準を上回る動きが継続的になると、「リスク回避の円買い」は一時的に終わる可能性も出てくる一方、実需筋以外は積極的にこの水準から買うことは難しく、108.00~10をボトムとした流れが続く可能性も。

USDCADは、米・イランの対立の蚊帳の外にあり、原油価格の上昇の恩恵を受けながら、アジア、欧州、米国市場と1.300の大台をタッチできず米国市場の終盤では1.2960台と前日のボトム1.2961に並ぶ水準へ下落し、1.2950~1.3000のレンジ相場ながら上値の重い展開を維持。

EURUSD+GBPUSDも、米・イランのさらなく攻撃や想定外の対立は見られず、売られすぎの反動+ショートカバーに小幅上昇傾向を維持。期待はGBPUSDで、7日からの英議会の動きを注目しながら底堅い展開になる可能性を期待。

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16:00    GER 11月 小売売上高=前月比2.1%(予想1.0% 前回-1.9→-1.6%)、前年比2.8%(予想1.0% 前回0.8→1.4%)

17:45    FRN 12月 総合PMI・確報値=52.0(予想52.0 前回52.0)、サービス業PMI=52.4(予想52.4 前回52.4)→ 速報値と予想と変わらず前月からは低下

17:55    GER 12月 総合PMI・確報値=50.2(予想49.5 前回49.4)、サービス業PMI=52.9(予想52.0 前回52.0)→ 速報値と予想を上回る

18:00    EUR 12月 総合PMI・確報値=50.9(予想50.6 前回50.6)、サービス業PMI=52.8(予想52.4 前回52.4)→ 速報値から上方修正され予想も上回る

18:30    EUR 1月 センティックス投資家センチメント=7.6(予想2.6 前回0.7%)→ 3か月連続の上昇で、好調なアジア経済と米中貿易摩擦の緩和を受け、前回と予想を大幅に上回り2018年11月以来の高水準、

18:30    GBP 12月 総合PMI・確報値=49.3(予想48.5 前回48.5)、サービス業PMI=50.0(予想49.1 前回49.0)→ 速報値と予想を上回る

22:30    CAD 11月 原材料価格指数=前月比1.5%(予想 前回-1.9%)、鉱工業製品価格=前月比0.1%(予想 前回0.1%)

23:45    USD 12月 総合PMI・確報値=52.7(予想 前回52.2)、サービス業PMI=52.8(予想52.2 前回52.2)→ 速報値と予想を上回る

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イラン
①ウラン濃縮活動に関し、一切制限されることはない
②この空爆が行われたイラクでは、議会が政府に対し米軍の国内駐留を終わらせるよう求めた

ホワイトハウス(コンウェイ大統領顧問)
①イランを交渉のテーブルに着かせることは可能とトランプ氏は考えているかとの記者団の質問に「大統領はオープンだと言っている。イランが普通の国のように対応を改めるのであれば、もちろんだ」
②米軍によって殺害されたソレイマニ司令官について「最重要ではないにせよ、指名手配されたテロリストだった」と述べ、トランプ大統領の決定を擁護

トランプ大統領
①イランが核兵器を保有することは決してない

EU外相
①10日にも緊急会合を開き、イラン核合意維持に向け協議

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