2020/01/09

2020年1月9日(木)昨日8日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年1月9日(木)昨日8日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

注目のトランプ大統領の発言は、イランへの軍事力行使には慎重な姿勢を表明。イランも攻撃を事前に通告したとされ、本格的な武力衝突に発展する事態を避ける動きに、市場はリスクオンの流れが加速。株高+米債利回り上昇+原油・金価格低下。

茶番劇と言ったら失礼だが、イランのイラク米基地への攻撃は「事前に米側に通告」があったとあり、「基地の打撃による被害はわずか」で、トランプ氏はイラン側が休戦したようだと発言。ザリフ・イラン外相も「報復作戦がひとまず終了」とある。

結果、為替市場はリスク回避通貨のJPYが売られ全面安で同類のCHFも弱い。一方、EURは弱くEURUSDは1.1100をボトムに下げ止まるも、強さは見られず。他の主要通貨の変動率は低く、AUD+NZD+CADはトランプ氏の発言を受け買い戻しが強まるも前日からの変化は鈍い。

USDJPYは、米・イランの対立激化は避けられ(事前にシナリオが作成されたような気分!)、結果として一日を通じて107.65をボトムに、リスク回避の流れにJPYロングが積み上がり、トランプ氏の報復リスクを意識したのか損切が遅れ+円ショートポジションを作りにくい状況の中での動き。

結果として、「米・イラン対立激化」する前の薄商いの中で下落した12月30日の水準となる109.24まで上昇と、JPYにしては久々に大幅な円安へと動く。今後はイラン側のサプライズがないとの前提にたてば、108.50~110.00の動きになりやすいのでは?

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22:15    USD 12月 ADP雇用統計=前月比20.2万人(予想16.0万人 前回6.7→12.4万人)→ 予想外に強く上方修正された前回・予想を上回る

5:00    USD 11月 消費者信用残高=125.1億ドル(予想150億ドル 前回189.1→189.8億ドル)

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【米イラン関連】
〇トランプ大統領→ イランへの軍事力行使には慎重な姿勢を表明。イランも攻撃を事前に通告したとされ、本格的な武力衝突に発展する事態を避ける動きに、
①米国人の犠牲者はいない。基地がわずかに打撃を受けただけ、イラン側が休戦したようだ。
②私たちは米国の偉大な軍事力を使いたくはない。必ずしも軍事力を行使する必要はない→ 危機打開に向けた姿勢をにじませた
③具体的ではないが、イランの「侵攻」への対応として、追加的な経済制裁を即時発動する方針を表明
④世界がより安全で平和になるよう、われわれは一致してイランとの合意に向け努力していかねばならないと、各国に協力を求めた。

〇米国務省高官(CNN)
①ランの攻撃は米国人がいる場所を意図的に外した可能性がある

〇国防総省の元高官は
①米国はイランからの事前通告を受けたため、「防衛措置をとることができた」と分析。

〇イランのザリフ外相
①報復作戦がひとまず終了した

イラン
①対立激化は望まず。

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