2020/01/05

最新のIMMポジションから(1月5日)

最新のIMMポジションから(1月5日)

集計日がクリスマス休暇により発表が遅くようやく12月24日(火)集計日のデータが最新版として発表されただけに過ぎずあまり参考にならないかもしれません。

最新データのIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションの合計は-152,930コントラクトで前週の-168,214からショートが15,284減少しています。

クリスマス休暇によるポジションを調整していた可能性が高いのですが、今回の集計日は12月24日と間が空き過ぎ、絶えず新たな材料が飛び出す為替相場の世界では、今回のデータはあまり参考にならないことも確かです。

日は経っていますが、このデータから読み取れるのは、ポンドのネットポジションが+8,497コントラクトとロングに変化していることです。2019年4月16日に瞬間的に一度だけロングに変化したことを除けば、2018年6月19日以来80週間ぶりの変化でした。

先の英総選挙で保守党が大勝しGBPは急騰し、ジョンソン英首相が主張して止まない2020年末の離脱実施(EUと通商協定が締結できなくても)を危惧し、GBPUSDが1.35から1.29まで急落していた日の中でのデータで、市場はブレグジットを評価していたこと考えられます。

カナダドルは8,497コントラクト(前週比-2,694)と、ネットポジションがロングを維持してはいますが、3週連続でロングが減少し今回はわずか8,497コントラクトでほぼニュートラルと言ってもいいでしょう。その後、年末年始を挟みUSDCADは1.300の大台を割り込み下落しており、カナダドル高のロングが拡大していると思われます。

円は、前週比で8,520コントラクトのショートが減少。12月10日、17日、24日と、米中通商協議の第1弾署名合意の可能性が高まり、株価が上昇する中で、逆に3週連続でショートが減少しており、円ショートの調整が続いていたと思われます。米イランの緊張激化もりますが、その前の年末年始の円高傾向の予兆だったのでしょうか?

詳しくは別表をご覧ください。

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