2020/01/19

最新のIMMポジションから(1月19日)

最新のIMMポジションから(1月19日)

集計日が1月14日の7通貨のネットショート・ポジションの合計は、-36,330コントラクト(ドル換算約66.6億ドル)と前週の-64,241(ドル換算約91.7億ドル)からさらに通貨ショートが減少していた。前週に2018年5月以来で最も低水準となり、今週のデータでドルが急反発するのか、それとも、本格的なドル買いが始まるのか楽しみにしていた。

内訳をみると、引き続きカナダドルとポンドがネットロングで変わらず、前週比に限定して見ると円が-19,182コントラクトと大幅な円安となった意外は、他の6通貨は全てプラスで増加しており、7通貨ペアの合計では昨年12月3日以降、7週連続しネットロングが増加しドル安思考となっていることがわかる。

ただし、集計日の1月7日と1月14日の為替相場をNY市場終値ベースで比較してみると以外にもAUDUSDとUSDCHFを除きドル高に動いていることがわかる。
USDJPY108.428→109.982↑
EURUSD1.11524→1.11248↓
GBPUSD1.31191→1.30165↓
USDCAD1.30025→1.30616↑
NZDUSD0.66408→0.66132↓
AUDUSD0.68690→0.69014↑
USDCHF1.31191→1.30165↓

仮に、IMM通貨のポジションは中長期的な動きを、為替市場は短期的な動きを反映していると仮定すれば、米中通商協議と米イラン緊張拡大の問題の読みの違いがこのような数字となっているのでは?

何が正解だったかは、今後数週間でわかると思うが、とりあえず先週1週間の変化だけを考えると円相場だけが特異で、リスク回避でクリスマスから年末・年始の休暇シーズ時の米中通商協議と突発的なリスク回避に選好され12月10日~1月7日まで前週比でロングにとなった反動に、前週比で-19,182コントラクトと大きく円売り越しとなっていたことがわかる。

ユーロのネットポジションは-61,664→-48,182(+13,482)と前週の+12,681に続き前週比で買い越し額が拡大し、ネットポジションのショートも減少傾向にあり、ユーロ高思考が続いている。

ポンドのネットポジションは+16,510→+31,532(+15,022)と4週連続でネットロングを維持し、前週比でも12月3日以降、7週連続でロングとなっており、市場のセンチメントが完全に変化している可能性も。

詳細は別表をご確認ください

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