2017/06/02

2017年6月2日(金曜)昨日1日、海外市場の動き

2017年6月2日(金曜)昨日1日、海外市場の動き

強い米ADP雇用統計に米利上げ期待度が上昇、米ISM製造業景気指数も強く米金利は上昇しドル買いへと動く。米株の上昇に円売りも続き、豪ドルは一人負けが止まらず。

コミー前FBI長官は8日に上院情報委員会で証言することが決まり、トランプ大統領へのロシアゲート疑惑の追及の影響が危惧されるも、米株の上昇は止まらず。ダウは+135.53(+0.65%)と強く、NasdaqとS&Pも上昇が続く。

米10年債利回りは前日2.20→2.21%、2年債は1.282→1.294%へ上昇、原油価格(WTI)は在庫統計に一時49ドル台へ上昇するも、終盤にかけて48.11へと小幅低下。

為替市場で最も変動したのは、AUDUSD-0.75%、USDJPYは+0.55%とドルに対して下落し、EURUSD-0.28%、GBPUSD-0.09%と、広くドル買いが目立っている。円クロスではAUDJPY-0.19%を除き、円は他の主要通貨で全面安となっている。

USDJPYは、早朝の午前6時の110.60台を安値に底値を切り上げ111.20まで上昇。米ADP雇用統計が予想外に強く、5月7日の水準となる111.48まで上昇。111.50近くの大口売りに一時111.16まで値を下げるも、本邦機関投資家の米債投資の動きや、米金利の上昇と米株の上昇に111.30台と高値圏で推移。110~112円のレンジ相場は変わらないが底堅さが目立し上値を狙う動きへ。

GBPUSDは、欧州市場では、英紙タイムズの世論調査では、保守党の支持率リードが42%対39%と3%に縮小との報道もあり一時1.2830まで下落するも、市場のコンセンサスは保守党の圧勝で変わらず、強い英製造業PMIから反発。強い米ADP雇用統計にもGBP売りは短時間で反発へ、フィキシング後には1.2900の大台を超え1.2915まで上昇。200時間SMAは1.2900(LW1.2890~HI1.2911)にあり、前日の高値1.2920台を超えられず、利食いの売りに上値は抑えられている。

AUDUSDは、中国製造業PMIが予想を下回り50を割り込みAUD売りが一時加速、戻り高値も0.7420が限度で、弱い商品価格や原油価格の低下や、強い米経済指標や米金利の上昇もあり強さは見られず。0.7370台をボトムにようやく下げ止まるも反発力は限定的。

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トランプ大統領はパリ協定離脱を発表=離脱するも、米労働者に有利な新たな枠組みを目指して再交渉する意向だと発表。

コミー前FBI長官は8日に上院情報委員会で証言=ロシアの米大統領選挙への介入疑惑に関する調査の一環で、6月8日午前10時(日本時間午後11時)→ 予想では辞任したフリン氏のロシア関与への追及をやめるように圧力をかけたことを証言するとみられている。

イタリア第1四半期GDP・改定値=前期比0.4%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比1.2%(予想0.8% 前回0.8%)と強く、イタリア株価は上昇。

アトランタ連銀GDPNow=建設支出は消費支出が強く、米第2四半期GDP伸び率の予想を3.8→4.0%へ上方修正。

ブルームバーグ調査=英国の著名世論調査会社6社(ICM、イプソス・モリ、コムレス、オピニウム、サーベーション、ユーガブ)は、いずれも保守党の勝利確率が最大野党の労働党よりはるかに高いとみている。6社のうち5社は定数650の下院で保守党が過半数を40議席以上上回ると予想。1社は最大200議席上回ると予想。

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