2017/06/28

2017年6月28日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年6月28日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

昨日のドラギECB総裁発言で火が付いたEURの上昇は、今夜(22:30時) ポロズカナダ中銀総裁、ドラギECB総裁、カーニーBOE総裁討論会での発言待ち。

さらにEURの上昇が加速するのか、それとも過熱感を冷やそうとするのか?(こちらの可能性が気になります)。7月20日、9月7日のECB理事会で緩和縮小の開始期待は強く、いずれにしても押し目でのEUR買いの流れは簡単に消えそうにありません。(8月3日のBOE金融政策委員会でも同様の期待感は消えず)

日経平均株価は-94.8(-0.47%)と弱く、マザーズの下げ幅は大きくなっている。原油価格(WTI)は44.19の高値から43.80台まで低下。米金利は小幅上昇へ。

EURUSDは、今夜のECBフォーラムでの発言待ちですが、1.14台を達成したこともあり、流れは上昇なのですが現状ではこの水準から積極的に買い上げる勢いは弱いのではないでしょうか? ドラギ総裁の発言ではブル・ベアを問わず結果を受けた後は上下100point超の変動は覚悟が必要も。

GBPUSDは、EURUSDに連動しながらも、1.28の大台を達成したことで、一つの目標地点へ到達。昨日は、カーニーBOE総裁発言から今後の金融政策に関しての発言はなく、がっかりしている市場参加者は多いことでしょう。今夜こそはと期待しながらも、1.2700をバックにして押し目買いを意識してしまいます。

◎フォルザ世論調査=メルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)の支持率が40%で2015年9月来の高水準。
◎カンフリBOE副総裁=企業投資と輸出の回復がどの程度、消費の鈍化を相殺できるのかポイント。
◎ポルトガル・シントラのECBフォーラム(22:30)= ポロズカナダ中銀総裁、ドラギECB総裁、カーニーBOE総裁討論会の出席
◎コンスタンシオECB副総裁=ECBフォーラムでのドラギ総裁の発言内容はECBの政策と完全に一致。

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世論調査機関フォルザ=メルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)の支持率が40%(中道左派SPD23%、緑の党9%、極右AfD7%で2015年9月来の高水準。

カンフリBOE副総裁=企業投資と輸出の回復がどの程度、消費の鈍化を相殺できるのかを見極めた上で、利上げの是非を判断。

ポルトガル・シントラのECBフォーラム(22:30)= ポロズカナダ中銀総裁、ドラギECB総裁、カーニーBOE総裁討論会の出席

コンスタンシオECB副総裁=現在の失業率は通常の雇用測定で国際基準では9.3%に当たる。しかし米国のように広い概念の失業(U6)を採用すれば、失業率は18%になるが、米国では9%と大きな相違がある。

コンスタンシオECB副総裁=ECBフォーラムでのドラギ総裁の発言内容はECBの政策と完全に一致している。