2015/12/10

2015年12月10日(木曜) 欧州・米国市場序盤の動き

2015年12月10日(木曜) 欧州・米国市場序盤の動き

市場の動揺は止まらず。

アジア市場では、NZ中銀は予想通り利下げを決定するも、緩和打ち止め期待感が強まり、NZドルは全面高。そして、豪雇用統計は予想外に強く、AUDは全面高。

欧州市場では、英貿易収支は予想外にマイナス幅が拡大し、輸入は1年ぶりの大幅増加。BOEは政策金利を据え置き、議事要旨では原油価格の下落、国内の賃金の伸びの低迷に注目と、早期利上げ観測は弱まり、GBPは急落。

仏消費者物価の前月比はマイナスへ。メルシュECB専務理事は、ECB理事会メンバーの大半は量的緩和の拡大を望んでいないと発言、EUR売りへと繋がる。

米輸入物価指数は予想外にマイナス幅は縮小、米新規失業保険申請件数は弱い。WTIは弱く37ドル台を割り込む。米10年債利回りは小幅上昇、NYダウは前日とほぼ同水準でスタート。

USDJPYは、121.20台を何度か試すも抜けきれず。上値は重くクロスでも円高傾向が続く。

EURUSDは、続落するも1.09台を維持へ。

GBPUSDは、BOE金融政策委員会のは結果を受けたGBP売りに、一時1.5110まで下落するも、1.5170台を回復。

AUDUSD+NZDUSDは、アジア市場の上昇傾向を維持、堅調に推移。


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BOE=政策金利0.50%、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを8対1で決定、予想通り、

議事要旨=政策委員が原油価格の下落、国内の賃金の伸びの低迷に注目。

前回の委員会以後の重要なニュースは原油価格の大幅な下落で、インフレが抑制され続ける可能性が高い。

議事要旨=賃金の伸びは、失業が低水準にあるにもかかわらず、名目賃金の上昇はこのところ横ばい。低インフレにより雇用者側が低賃金を提示していることを反映している可能性。

議事要旨==インフレ率は、2016年下半期まで1.0%を下回る状況が続くと予想。

メルシュECB専務理事=ECB理事会メンバーの大半は量的緩和の拡大を望んでいない。

メルシュECB専務理事=中国の景気鈍化による世界経済への波及について懸念、リスクは高まった。

人民元=4年ぶりの安値を更新

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