2015年12日19日(土曜) 最新のIMMポジション(12月15日集計分)から
IMMのデータは毎週火曜日時点のポジションを集計し、今回は12月15日。
16日のFOMC前日の15日が集計日となっており、データからもその影響が強く出ている。
スポット市場では、FOMCの利上げがほぼ間違いないことを材料にした、ドル買いが続いていたが、IMMのデータからは通貨ショートが大幅に改善され、ドルロングの調整が強まっていたことがわかる。
7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネット・ショートのコントラクトは、12月1日の週が-391,664、8日の週が-354,659、15日の週が-261,852と、先週は92,807コントラクト減少していたこともあり、FOMC後にドル買いが強まっていることもうなずける。
通貨別でみると、
円は、-68,050→-26,580(41,470)と、大幅に円のショートが減少し、その後の円売りにつながった。
ユーロは、-172,331→-159,961(12,370)と、ユーロショートが減少し、直前のユーロ買いが強まっていたことがわかる。
ポンドは、-23,902→-16,920(6,982)と、ポンドショートが減少し、直前にはポンド買いとなったが、その反動もありFOMC後には大幅にポンド売りとなっている。
スイスは、-25,540→1,951(27,491)と、ショートからロングへ転換し、スイスフランとしては、2013年6月18日の+26,529を上回り、私がデータを取り出している2009年1月以で最大の増加となっている。だ
カナダドルは、-40,138→-51,009(-10,871)と、主要通貨でドル売りへと傾く中、原油価格の低下にショートが拡大していた。
豪ドルは、-33,579→-10,452(23,127)と、FOMCを前にしてショートが大幅に減少していた。
NZドルは、8,881→1,119(-7,762)と、カナダドル同様に、他の主要国がショートを大幅に減少させている中で、今までのロングが減少し、NZドル売りとなっていた。
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