2016/06/17

2016年6月17日(金曜)昨日16日 海外市場の動き

2016年6月17日(金曜)昨日16日 海外市場の動き

英国に振り回される為替相場、離脱・残留支持活動をめぐり悲劇も。

原油価格は続落、株価は持ち直し、ドルは買いから売りへと変化。残留派議員コックス氏が銃撃され死亡、ブックメーカーのオッズで残留支持が拡大、ヘッジファンド調査でも79%が残留を予想。

為替相場は、午前零時前後を境に、GBPUDが急速に買い戻され、EURUSD+AUDUSD+NZDUSDの買戻しが強まり、USDCADは原油価格の低下にも売りが続きCAD買いが強まる。USDJPYは、ドル売りの中で、クロスでは急速に円売りへと変化し一時104.60近くへ買い戻される。

原油価格(WTI)は続落し一時46ドルを割り込む。ダウ平均は下落から上昇へと変化し+92.93(+0.53%)上昇へ。米10年債利回りは1.51%台から1.57%台へと上昇し前日とほぼ変わらず。

=====================================

USDJPYは、103.50台でようやく下げ止まり、英国民投票で残留派拡大の思惑が広まり、104.60円と1.1円値を戻し、104.30前後で落ち着く。

日本株先物の上昇に円売り圧力も意識されるが、どこまで買い戻されるのだろうか? 104.50円台を維持できると更に円ショートカバーが出やすくなるので注目。

しかし、23日の結果を待たず、一朝一夕で流れが変化するのであろうか? 相場の流れを左右する円クロスの動き次第で、株価+GBP相場の動向がカギとなるが、リスク回避は終わらず円高圧力は変わらず。

EURUSD+GBPUSDは、急速に反発。英国民投票での悲劇で残留・離脱派が運動を停止。ブックメーカーのオッズで残留支持が拡大、ヘッジファンド調査でも79%が残留を予想など、やや悲観的なムードから立ち直り、GBPUSDとEURUDの買い戻しが強まるり、JPYを除き他の主要国でもドル売りの流れへと変化。

EURUSDは、1.1300の壁を超えられるか? GBPUSDは、1.4300~50の水準を超えなければ、市場のポンド安センチメントは変わらず。ただし、今後の英国民投票の世論調査で残留支持はが拡大する可能性もあり注意はしているが、23日までは本格的な相場変動は難しい。

AUDUSD+NZDUSDは、原油価格の続落にも、英国民投票のリスク回避の巻き戻しが強く、上昇へと変化。AUDUSD=0.7340~00、NZDUSD=0.7000~0.7100のレンジに入りやすくなっている。

=====================================

◎英小売売上高は予想を上回ったがポンド買いは鈍い。
◎ユーロ圏CPIは速報値と変わらず動きは見られず。
◎BOEは金融政策の据え置きを決定、EU離脱のリスクを危惧。
◎米新規失業保険申請件数は予想より悪い。
◎フィラデルフィア連銀製造業景気指数は、予想と前回を大幅に上回る。
◎米CPIは前回と予想を下回る。
◎米NAHB住宅価格指数は60と予想を上回る。

=====================================

英ブックメーカー=オッズで残留支持が60→65%まで拡大。

EU残留派の英野党・労働党の女性議員ジョー・コックス氏が、集会準備中に銃撃され死亡。離脱派と残留派の両陣営は来週の国民投票を控えた運動を停止。

英国民投票のヘッジファンド調査=79%が残留を予想。

イエレンFRB議長22日に半期に一度の議会証言。

JPモルガン=英国民投票で離脱派が拡大。

=====================================