2016年6月27日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き
週明けの海外市場は、EU離脱後の相場変動を思い出させる動きが復活。
日本株は上昇するも、英・独株は2%超の下落、ベルギー株は5.7%近くと大幅下落、ダウ平均も1%近くの下落からスタート。米10年債利回りは、1.48%台へと大幅下落。
為替相場の変動は、先週金曜日の大変動から落ち着きを取り戻していはいるが、ドルと円は全面高で、リスク回避の流れが復活。ユーロ+ポンド+豪ドル+NZドルは、週末・週初のギャップを埋めきれず値を下げている、特にポンドの買い戻しは極めて弱く続落。
今日の注目材料となっていた、ECBフォーラムの討論会では、イエレンFRB議長、カーニーBOE総裁など出席を取りやめ、講演が中止となった。今後の相場を占い材料になると思っていたが、非常事態に備えた臨戦態勢にあるだけに、やむを得ない結果といえそう。
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USDJPYは、高値がアジア市場の102.48と120.50円のポイントを株高の中でも超えられず、
EURUSDは、先週終値1.1083→1.0984まで下落→1.1083が高値→1.0971が安値へと動く。週末・週初のギャップをちょうど埋めた後、欧州株価の大幅下げに続落傾向が続いている。
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キングBOE前総裁=財務省は離脱に伴う経済リスクについて誇張した見方を示したため、困難な状況にある。警告を撤回する必要に迫られる。
ECBフォーラム=カーニーBOE総裁に続き、イエレンFRB議長も出席を見送る。
メルケル独首相=英国のEU離脱で、国際金融市場はEUがもはや統治不能になったと非常に懸念。
イタリア政府=英国のEU離脱で、国内銀行セクターの支援を準備。
日本政府=今秋の経済対策の取りまとめに向けた調整に入る。英国のEU離脱で金融市場の混乱が長引けば、規模を10兆円超とすることも検討。
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