2017/08/12

2017年8月12日(土曜)昨日11日、海外市場の動き

2017年8月12日(土曜)昨日11日、海外市場の動き

北朝鮮リスクは変わらず、強さがみられない米CPIの発表の中、ドル安傾向が復活し今週も終わった。

週末を迎えロシアと中国による米朝間の均衡緩和に向けた共同計画があるとの報道にも反応は鈍き、週末リスクの解消とはならず。米朝間の口先による脅しの応酬はどこまでエスカレートするのか不安が続く中で、理由は不明ながら14日にトランプ大統領は休暇先から一時ホワイトハウスに戻るとのこと。

注目の米CPIは、前月比0.1%+前年比1.7%は前回を上回るも予想に届かず、コア前月0.1%は前回と同じで予想には届かず。コア前年比1.7%は予想と前回と変わらず。カプラン・ダラス連銀総裁+カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は、予想に届かない米CPIを受け再利上げ前にインフレ目標を達成するためのさらなる動きを見守ると発言。

北朝鮮リスクの回避行動で世界的に株価は弱い中で、米株はダウ+S&P500+Nasdaq共に上昇へ。債券利回りの低下が続く中で、米10年債は2.1888%と小幅低下にとどまるも、2年債利回りは1.294%と下げ幅は大きく、6月上旬の水準まで低下が進む。

為替相場は、強さがみられない米CPIの発表の後ドル売りの流れが最後まで継続し、ドルは全面安。特に原油価格がサウジとイラク石油省の取り組みに原油価格が持ち直したこともあり、USDCADは-0.50%。続落の反動なのかNZDUSDは+0.51%と上昇へ。USDJPYは-0.03%でほぼ変わらず、円クロスでは円は全面安へ。AUDUSDは8日間続落し9日目にしてようやく前日比で+0.26%上昇。

USDJPYは米CPI直後の108.72~109.40の上下変動となりレンジを向けだせず、109.17で終了。

EURUSDは、独CPIは予想と前回と変わらず動けず。仏CPI前月比-0.4%と予想通りながら前回よりマイナス幅が拡大。米CPIを受け1.17500近辺をボトムに一時1.1835と1.18の大台乗せを達成し、1.1780~20のレンジから、米2年債利回りの低下は止まらず、週末リスクを意識したのか1.1847まで続伸し、1.1821で終了し1.18の大台を復活。

GBPUSDは、欧州・米国市場の序盤は1.2950~1.300のレンジで推移。米CPIを受け買いが強まり一時1.3000の大台を回復。結局は、1.2940~1.3010のレンジで上下変動し、米2年債利回りの低下は止まらず、週末リスクを意識したのか1.3031まで続伸し、1.3009で終了、1.30の大台を復活。

AUDUSDも弱い米CPIで上昇した流れは変わらず。米CPI直後の高値0.7909を終盤にかけて上回り0.7909まで上昇し、0.7892で終了。NZDUSDも、米CPI直後の他県0.7317を上回り0.7328まで続伸、0.7314で終了。

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トランプ大統領=米国が軍事的解決をとる準備は完全に整っていると発言。私が発言したことは本気だということの重要性を、北朝鮮側が完全に理解するよう望むと、北朝鮮へのけん制発言は止まらず。

トランプ大統領=14日に休暇先から日帰りでワシントンに戻るが、理由は明らかになっていない。

カプラン・ダラス連銀総裁=FRBは4.2兆ドルに拡大した資産縮小の開始に向けた、タイムフレームを近く設定するが、インフレが低迷しており、利上げは当面控える必要がある。

カプラン・ダラス連銀総裁=FRBは追加利上げを決定する前にインフレが上昇しているとの一段の証拠を忍耐強く待つ必要がある。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=米CPIは軟調で、インフレが上向くことが明確になるまでFRBが利上げを中断する新たな理由になる。FRBは金融政策を決定する前に、実際の動向を確認する猶予がある。

ラブロフ・ロシア外相=北朝鮮の核開発プログラムを巡り軍事衝突が勃発するリスクは非常に高く、ロシア政府は米朝間で見られている脅しの応酬について懸念。

ラブロフ・ロシア外相=北朝鮮を巡る緊張の緩和に向けロシアと中国による共同計画がある。北朝鮮がミサイル実験を凍結する一方、米国と韓国は大規模軍事訓練を一時停止する。

サウジとイラク石油省=減産と世界の原油市場の均衡化への取り組みを強化することで合意。