2017/08/06

今週の主な材料(8月7日~8月11日)メインイベントは米消費者物価指数(CPI)

今週の主な材料(8月7日~8月11日)メインイベントは米消費者物価指数(CPI)

夏最盛期、ロング・バケーション入りに要人発言も少なく、加えて主要な経済指標も限定的。日本は来週8月13~16日のお盆のシーズンを前に、12日(金)が山の日で祭日となり、目の前に見える材料からサプライズがなければ盛り上がりに欠ける週となる可能性が高くなっています。

もちろん、薄商いの中で相場を動かそうとする投機筋が現れる可能性もありますが、それには市場が予想していなかった+αの要因が必要ですが、どこまで積極的に動くことができるのでしょうか?

今週は海外の政治家や議会も夏季の休会に入る国が多く、巡り合わせなのでしょうか、主要な経済指標や金融政策の発表も限定的となっています。その中で、注目されるのはNZ中銀の金融政策(8/10)と、米消費者物価指数・CPI(8/11)に的が絞られそうです。

それに加えるとすれば、米生産者物価指数・PPI(8/10)と、ダドリーNY連銀総裁の会見(8/10)また、ロウ豪中銀総裁の議会証言(8/11)も気になります。

NZ中銀は政策金利1.75%の据え置きが確実視されており、2日に発表となったNZ雇用統計では、失業率は2008年12月来の低水準となった反面、就業者数が予想外の減少となり最近のNZドル高傾向にウィーラーNZ中銀総裁の会見も楽観的な発言ばかりとは言えそうにありません。

米PPIは、CPIに比べ反応は鈍いのが常ですが、材料不足の中であることや、米金利に連動した相場展開が続く中で、投機筋が相場を動かす材料に狙っていることも考えられます。市場予想は前年比2.1% 前回2.0%、コア前年比予想2.1% 前回1.9%とコアを含めて上昇が見込まれています。

米CPIは、数少ない米国発の経済指標の中では最も重要で、米株や債券利回りへの影響も大きく今後のFOMCへの影響度も高く、主要通貨の変動要因となっています。結局は「日米金利差=ドル円相場」への反応は強く出ることも予想されます。市場予想は前年比1.8% 前回1.6%、コア前年比予想1.7% 前回1.7%とPPIと共に上昇が予想されています。


重要なイベント
1.【米CPI(8/11)】
2.【NZ中銀金融政策(8/10)】
3.【米PPI(8/10)】
4.【ダドリーNY連銀総裁会見(8/10)】
5.【米労働生産性と単位労働コスト(8/9)】
6.【ロウ豪中銀総裁議会証言(8/11)】
7.【独CPI(8/11)】

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