2017/08/25

2017年8月25日(金曜)昨日24日、海外市場の動き

2017年8月25日(金曜)昨日24日、海外市場の動き

今日25日のJHシンポジウのドラギECB総裁とイエレンFRB議長の講演内容を見守る動きへ。一日を通じて為替相場を含め金融市場の動きは鈍い。

22日にトランプ大統領から飛び出した「メキシコ国境の壁建設予算確保のため、政府機関閉鎖のリスクも気にせず」との発言はひとまず休戦ながら、トランプ大統領と共和党指導者との対立に米債務上限をめぐる議論の不透明感が強まる。

為替相場は、JHシンポジウが始まったが、主役のイエレンFRB議長(25日23:00)、ドラギECB総裁(26日06:00)の講演待ちで動けず。特に市場が注目しているドラギECB総裁発言は25日の米国市場が終了した後の発言だけに、週末の北朝鮮リスクを加え、オーバーナイトのポジションを維持することが難しくなっている。

USDJPYは前日比+0.48%とJPY安が目立つ。リスク選好の円売りとは考えにくいがUSDJPYは109.50を上抜け弱く上昇へ、円はクロスでも全面安で特にCADJPYは+0.73%と上昇力は大きく8月23日の高値87.50を上回り87.56まで上昇へ。

EURUSDは前日比-0.07%で、JHシンポジウのドラギECB総裁発言待ち。内容によっては、上下どちらでも動きが加速する可能性があり動けず、1.1780~1.1815のレンジで推移。

GBPUSDは前日比+0.01%で、英GDP改定値も予想と前回と変わらず、1.2774~1.2837のレンジで上下変動するも大きな変化は見られず。JHシンポジウのドラギECB総裁発言待ちで、EURGBPの変化に相場変動が高まるリスクを危惧。

AUDUSD前日比-0.06%、NZDUSD前日比-0.24%とAUD+NZDは弱含みで推移し、USDCAD-0.28%と原油価格の下げにもかかわらずCADは堅調に推移。

独英債券は大きな変化はみられず、米債利回りは小幅上昇し10年債は前日2.166→2.192%へ、2年債も1.305→1.326%へ上昇。欧州株は小幅上昇し、EURO STOXX50は+6.10(+0.18%)。米株は開始直後から値を崩すも弱く、ダウ-28.69(-0.13%)、S&P500-5.07(-0.21%)、Nasdaq-7.08(-0.11%)。原油価格(WTI)米国市場に入り48ドル割れへ下落し47.64-0.77(-1.59%)

英第2四半期GDPの改定値の前年比1.7%と速報値と変わらず、個人消費は下方修正されるも1.1780台は底堅く推移。米新規失業保険申請件数は23.4万件と予想より改善へ。米NAR中古住宅販売件数は544万件と弱くドル売りが強まる。

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トランプ大統領は共和党指導部を批判=連邦債務上限を引き上げる提案を共和党指導部が実施していれば混乱は回避できたと発言。上院共和党トップのマコネル院内総務と下院トップのライアン下院議長を名指で批判したことで、夏季休暇明けの9月5日から議会審議に悪影響を与える可能性が強まる。米財務省は9月29日までに債務上限の引き上げが行われなければ、米国がデフォルトに陥る可能性を指摘している。

カプラン・ダラス連銀総裁=政府機関の閉鎖は注意して見守るべき事態、債務上限引き上げ問題を警戒。バランスシート縮小の早期開始を支持するも、利上げについては慎重姿勢で変わらず。