2018/04/19

2018年4月19日(木曜)昨日18日、海外市場の動き(午前5時35分ごろ)

2018年4月19日(木曜)昨日18日、海外市場の動き(午前5時35分ごろ)

相場変動は英CPIとカナダ金融政策。注目はまもなく発表の日米首脳の共同記者会見の待ち! 米株の動きは乏しく、米金利は上昇傾向を維持し、原油価格も上昇圧力は止まらず。

GBPUSDは、英CPIは予想に届かず前年比2.5%と1年ぶりの低水準で、前日の雇用統計で平均時給が予想に届かずポンド売りが続くも5月の利上げ期待は変わらず。英株高+英債利回り低下、ポンド売りが強く、1.4280近辺→1.4173まで直後は急落から、戻り高値も1.4246と限定的と1.4200と何とか大台を維持中。

USDCADは、カナダ中銀は大方の予想通り政策金利1.25%の据え置きと、成長見通しの据え置きと今後の利上げ期待を示すも、サプライズの利上げ期待が強かったのか、発表直後からカナダドル売りが強まる。1.2550近辺で発表され直後は1.2630台へ急伸。原油価格の上昇やNAFTA再交渉の妥協が期待される中でもカナダドル売りの流れは止まらず1.2660近くへ続伸。終盤にかけては1.2620まで値を戻す。ただし、7月の利上げ期待は変わらず。

USDJPYは、日米首脳の共同記者会見待ちなのか? 動きは緩慢でアジア市場の上下変動(107.00~107.39)を除くと、107.10~32のレンジで動けず。

ベージュブックは、「企業の借り入れは堅調、消費支出は増加、労働市場は引き締まり」、米経済は引き続き成長軌道に乗っているとあり、強気ムードは変わらず。

米2年債利回りは一時2.444%まで上昇と10年ぶりの高水準を進行中で、米独2年債利回り差は3%に拡大と、1989年来30年ぶりの水準に拡大。BOEは5月の利上げ期待度が低下し、ECBは利上げ期待が薄れる一方、米利上げ期待度は変わらず。

米石油在庫は予想より減少幅は縮小するも、サウジは原油価格を100ドルへ近づけたい意向原油価格との報道などもあり、(WTI)は一時68.91ドルと上昇幅を拡大。

ダドリー・ブラード氏はややタカ派へ。IMFは金融システムへの脅威は高まると警告し、モルガン・スタンレーのストラテジストは「景気サイクルの終わりに際し相場が下落に向かう可能性が高まっている」と指摘。

日米首脳会談は貿易不均衡の是正が強く求められる中で記者会見待ち。

米株は大きな変化もなく小幅な変動にとどまり、ダウ-38.56(-0.16%)、S&P500とNasdaqは小幅上昇を維持。米10年債利回りは2.867%(+0.036)と強く、2年債は2.423%と強く10年ぶりの高水準を継続中。原油価格(WTI)は一時68.91ドルまで上昇。


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【北米】
カプラン・ダラス連銀総裁=年内のあと2回の利上げを支持。石油への世界需要は増大している。

ベージュブック=企業の借り入れは堅調、消費支出は増加、労働市場は引き締まりを踏まえると米経済は引き続き成長軌道に乗っている。 製造業、農業、運輸業を含む多様な部門から、新たに導入された関税措置、および提案された関税措置に対する懸念が示された

ダドリーNY連銀総裁=積極的な引き締めを行う根拠は薄い。小規模銀行に対し、米利上げ進行に伴うリスクの再考を求めた。貿易問題と財政政策が中長期のリスクを高めた。漸進的な軌道での利上げが適切。

ブラード・セントルイス連銀総裁=FOMCは政策金利を動かすべきではない。市場はインフレの急上昇を想定していない。
トランプ大統領(ツイッター)=TPPは米国のために望ましくないから好きでない。例外項目が多すぎ、二国間交渉がより効果的。WTOがどれだけ米国にとって良くないかを見ればわかる。

イースター休暇の間に、トランプ大統領は次期国務長官指名のポンペオCIA長官を北朝鮮に極秘派遣し金委員長と協議していた。

米政府=NAFTA再交渉協議を3週間以内に妥結させることを目指す。

米独2年債利回り差は3%=1989年来(30年ぶり)の水準に拡大

米モルガン・スタンレーの第1・四半期決算は、トレーディング業務の業績が押し上げられ利益が過去最高

モルガン・スタンレーのストラテジスト=財政出動が短期的には成長を後押しするが、その効果はすでに「織り込み済み」の公算が大きく、景気サイクルの終わりに際し相場が下落に向かう可能性が高まっていると指摘。株価は年内、企業の実質的な利益の伸びや利益率も今年終盤か来年初めにそれぞれピークに達する見通し。景気サイクルの後期に差し掛かり相場の選別色が強くなるため、業種別あるいは個別銘柄の材料に注目するよう勧める。


カナダ中銀=政策金利1.25%の据え置きを決定、予想通り
カナダ中銀声明=金利見通しに慎重の表現を残すも賃金の伸びやインフレ動向を踏まえ、時間とともに追加利上げが必要になる可能性がある。成長見通しは2018年2.0%、2019年2.0%、2020年1.8%と変更なし。→ 市場は追加の利上げが今年7月になるとみられているが、サプライズの利上げを期待していたのかこの発表を受けてカナダドル売りが強まる。
カナダ中銀声明=長らく表明してきた物価や賃金圧力に関する慎重な文言が変更され、将来の金利の道筋に対しタカ派的なトーンが強まった
ポロズ・カナダ中銀総裁会見=賃金の伸びとインフレ率上昇に触れ、金融刺激策の必要性が緩やかではあるが着実に縮小し続けると政策当局者が確信している。そのため、われわれの議論のほとんどが利上げの適切なペースに関するものだった

【欧州】
ビルロワドガロー・仏中銀総裁=保護主義、為替相場、市場のボラティリティなどがインフレ抑制につながった場合、ECBは政策スタンスの正常化の軌道修正を迫られる可能性がある

ビルロワドガロー・仏中銀総裁=貿易摩擦やユーロ高が遅延をもたらす可能性はあるものの、当局者らは総じて、緩やかなペースでの量的緩和(QE)解除に同意

トゥスクEU大統領=英国に対し、EU離脱後に同国領北アイルランドとアイルランド共和国との間で厳しい審査を伴う国境設置を防ぐための具体的な方策を提案するよう圧力を強めた。この問題の解決がない限り、移行期間を含む全ての合意は無効になると警告した。

独財務省=雇用増と税収増加に後押しされ、ドイツの公的債務が予想より速いペースで減少


【アジア・その他】
4月20日、OPEC加盟国と非加盟国による共同閣僚監視委員会(JMMC)が予定され、協調継続を協議

関係筋=サウジは原油価格を100ドルへ近づけたい意向
G7の財務相=北朝鮮に対する最大限の経済的圧力を継続するとの共同声明を発表

IMF=米債務GDP比は2023年までに116.9%に達し、5年内にイタリアの116.6%より悪化し、日本は6年連続で低下するがそれでも2023年に229.6%とワースト維持

IMF=金融システムへの脅威は高まると警告。リスクの高い資産価格が急上昇しており、過去の世界金融危機前夜を連想させると指摘

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