2018/04/06

2018年4月6日(金曜)昨日5日、海外市場の動き(5時40分ごろ)

2018年4月6日(金曜)昨日5日、海外市場の動き(5時40分ごろ)

米債利回り上昇、米株上昇、ドル上昇。週末金曜日の米雇用統計とパウエルFRB議長の経済見通しに関する講演を前にして、米カドローNEC委員長の「米中貿易障壁の解消の可能性」言及もあり、リスク選好パターンでドル買いは止まらず。

USDJPYの上昇が目立ち約+0.57%上昇、EURUSD約-0.30%、GBPUS約-0.51%、AUDUSD約-0.37%、NZDUSD約-0.44%、USDCAD約-0.17%と、USDCADだけは米州首脳会議(3月13~14日)でNAFTA改定の概要を意識してか? カナダドルの強さが目立ち、CADJPYは+0.74%と円クロスでは上昇幅が目立っている。

USDJPYは、米中貿易赤字を過剰に意識した反動なのか? 米国のソフト発言の影響なのか? 連休明け4月2日から続く円ロングの巻き戻しに、105円台、106円台、107円台と底値を切り上げ、主要通貨に対してドル全面高の流れに上昇は止まらず。アジア市場の106.70台をボトムに、世界的な株高の流れもあり前日の106円から続いたドル買いは止まず。約20ポイントと限定的な調整を経て107.50円のポイントを前にしてようやく上げ止まり、今日の米雇用統計の結果を注目へ。

EURUSDは、1.2300の大台を超えられず、EUR安ムードが続く中で、ユーロ圏のPMIは期待外れに弱く、小売売上高も弱く、生産者物価も予想を下回り、米金利の上昇の中でついに1.2250の壁を割り込み一時1.2218まで下落。1.2240台を戻り高値に、今日の週末金曜日で米雇用統計を見守る動きへ。

最近の為替相場は、経済指標の強弱に関係ないと思えるほど相場への影響度は低下気味で、変動要因はトランプ大統領の通商政策とツィート。

その米経済指標は、米貿易赤字が-576億ドル(前月567億ドル)へ増加、中国への赤字額は減少との理由で反応せずというも、総額の赤字額は6か月連続で拡大中。米新規失業保険申請件数は24.2万件(前回21.5万件)と1月6日来の水準へと予想外に上昇(悪化)するも、継続受給者数は180.80万人と45年ぶりの低水準へと改善中が理由と言われている。

そのトランプ氏の発言では、ペルー開催の米州首脳会議(3月13~14日)で、パートナー国は中国ではなく米国であるべきと中国をけん制へと動くとあり、ホワイトハウスはすでに、この米州首脳会議で、カナダ、メキシコと共にNAFTA改定の概要を公表したい旨を示しており、今後の材料の卵。それと、アマゾンを巡りワシントンポスト紙の批判。

米株連騰、ダウは+240.92(+0.99%)、NasdaqとS&P500も0.5~0.7%近く上昇。欧州株も強く、EUROSTOXX60は+8.8(+2.4%)上昇へ。

米10年債利回りは2.83%台と3月27日来の高水準へ上昇、2年債は2.3%近くと小幅上昇へ。

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