2020/02/10

2020年2月10日(月)15:45時ごろの動き

2020年2月10日(月)15:45時ごろの動き

新型肺炎の感染拡大は止まらず、逆に中国政府は1.1兆円超を投じて感染拡大を阻止しへ動き、景気底入れに向け特別融資資金の供給を実施。

取引開始直後は、全体的にリスクオフの流れからスタートし、WTIは弱く、米債利回りは下落、日経平均株価は前週末比で一時200円近くまで下落するも、上海総合は上昇へと転じたこともあり下げ幅を縮める局面も見られたが、大きく流れを変化することもできず。

中国のCPIは前年比5.4%(予想4.9 前回4.5%)と予想外に強くでるも、新型肺炎の買いだめの影響で、影響を完全に織り込んではおらず、2月に下落する可能性が高く、発表直後に中国株は上昇するも強さは限定的。

日本は明日が建国記念日で休日となる間の月曜日で積極性は低下することはやむを得ず。まだ、新型肺炎の感染拡大の影響を軽視するのか、それとも重視するのかで、相場の見通しは完全に変わってくる。

少なくとも、現状は警戒しながらも悪影響を軽視の向に傾いているように思われてならない。結局は、経済へ影響の度合い注視しながら、リスク回避に動かざるを得ず。

為替相場は、小幅ながらドル売り方向が強まり、特にAUDUSDは強い中国のCPIを受けて0.67台を回復し上昇が目立っている。

USDJPYは、早朝の109.56をボトムに109.88まで上昇、結局はこのレンジの中での取引を継続。ただし、109円台の上値が重くなったような気がしてならない。

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週末のニュース

GPIF
①7日発表した2019年10~12月期運用収益率は4.61%と、4四半期連続のプラス運用。収益額は7.3613兆円の黒字で、12月末の運用資産額は168.9897兆円に拡大。

トランプ大統領は10日に2021回計年度(20年10月-21年9月)予算案を公表する見通し
①複数の政権高官によると、予算は総額4.8兆ドルに上る規模で中国やロシアからの経済的脅威に対抗するための予算を拡充。一方で、対外援助や社会セーフティーネット向け予算を21%削減。
②中国やロシアの経済的脅威に備えた予算を拡充し、義務的経費の分野で2兆ドルの節約を目指す。

米財務省の7日
①2019年度の財政赤字は7年ぶりの大きさとなった。
②21年度予算案は向こう10年で財政赤字が4.6兆ドル縮小すると予想。経済成長率は平均で約3%を維持すると見込んでいる。

中国
①100億ドル(約1.1兆円)以上を投じて感染拡大を阻止し、医療物資を各地に送る。
②WTOのテドロス事務局長は、中国への渡航歴がない人々から新型ウイルスが広がった懸念されるケースがあると指摘。

劉昆中国財務相
①中国は新型コロナウイルス対策にこれまで316億元(約5000億円)を費やした
②医療ケアや感染拡大防止措置の整備などウイルス対策に、約719億元の財政資金がこれまでに割り当てられた

中国
①新型ウイルス対策の特別融資資金−初回分を10日に供給へ

ブルームバーグ
①新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、中国では年次銀行ストレステスト(健全性審査)に盛り込まれた最悪の経済シナリオが現実のものとなる恐れがある。昨年のテストでは、年間経済成長率が4.15%にまで低下し、中国の大手銀行30行の不良債権比率が5倍に上昇するシナリオが想定されていた。アナリストの間では、新型コロナウイルス感染の影響により、1-3月(第1四半期)の成長率が3.8%にまで落ち込むとの見方も浮上している
②UBSグループの予測では、中国経済成長率は昨年末時点の6%から今年1-3月期には3.8%に減速し、ウイルスが3カ月以内に封じ込められれば、2020年通期では5.4%になる見通し。ウイルス感染がさらに長期化した場合、年間成長率は5%を割り込む恐れもあるという。ゴールドマン・サックス・グループも1-3月期に4%に落ち込むと予想する一方、通期成長率はなお5.5%と見込んでいる。

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アーダーンNZ首相
①新型コロナウイルスが同国経済に影響を及ぼすとみられるものの、状況は収拾可能
②ニュージーランドではまだ感染が確認されていない。
③コロナウイルスはNZのGDP成長に影響を与える見込み

NZ中央銀行ウォッチャーは
①12日にNZ中銀は政策金利を据え置く見込み
②足元で企業景況感や消費者信頼感が改善していることや、労働市場の引き締まりによるインフレ圧力、住宅市場のモメンタム改善などの要因は全て、追加の金融刺激策に対し逆風となる。
③ウエストパック銀行はNZ中銀が声明文でコロナウイルスに関する未知の問題を認め、特定の状況で利下げする可能性を残しておく公算が大きい。

英国のラーブ外相
①中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に関する米政府の懸念を非常に深刻に受け止めている

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