2020/02/02

今週の主な材料(2月3~7日)

今週の主な材料(2月3~7日)

今週のポイント

全体としては、新型肺炎の感染拡大の深度と、長期の春節明けとなる中国市場の動きが最重要。また、大統領選が本格的に突入へ。1月31日で英国はEUを離脱し、移行期間の年末までにEUとFTAなどの締結合意ができるのだろうか? それらを含めて今週は以下を特に注目したい。

3日に長期の春節明けとなり株・債券の取引が再開される。当然ながら大幅下落することは間違いないが、それを中国政府がどのようにコントロースすることができるのか? オンショア株式市場では、バブル崩壊後に導入のサーキットブレーカー措置は失敗だとあり停止されている。中国本土上場株の値幅制限は上下10%とありヘッジが難しい状況とあるとの報道も。また、近く銀行が短期資金で1兆元(16兆円)余りを返済する中国で最大級の流動性イベントの予定もあり、USDCNYの相場も注目。ただし、これらの緊急時に、中国当局が行動することは間違いないだろう!

3日のISM非製造業業況指数は、総合指数予想48.5 前回47.2と前回のサプライズな下落からやや持ち直すと予想されるが、引き続き50を割り込み、新型肺炎の感染拡大による経済活動の低迷に弱いと思われる。

3日の中国、欧州、英国、米国の製造業PMI確報値、多くの予想が速報値と変わらず。下方でも上方でも修正されたサプライズだが、新型肺炎の感染拡大による影響を織り込むと弱いのだが?中国のデータが気になる。

4日のトランプ大統領の一般教書演説は一般的に重要と言われているが、特に興味はない。

4日の豪中銀の決定と声明と、今週予定されているロウ豪中銀総裁発言。政策金利0.75%の据え置きを予想。前回12月は「金融緩和期待は総じて後退」、「豪経済はようやく穏やかな転機を迎えたようだ」と若干ながらタカ派に思えたが、大規模火災や洪水被害などの自然災害に加え中国国内の新型肺炎の感染拡大=経済への悪影響をどうしても意識せざるを得ず。

5日のNZ第4四半期の雇用統計。失業率予想4.2%で変わらず、就業者数前期比0.3%の増加(前回0.2%)とやや強い。

5日の中国、欧州、英国、米国の総合・サービス業PMI確報値。多くの予想は速報値と変わらず。下方でも上方でも修正されたサプライズだが、新型肺炎の感染拡大による影響を織り込むのか?中国のデータが気になる。新型肺炎の感染拡大による影響を織り込むのか?

5日のトランプ大統領の罷免の最終評価は、31日に上院ではすでに49対51で否決されており、無罪判決は間違いない。

5日の米ISM非製造業業況指数は、予想55.1(前回55.0)となっているが強さは見られず。

7日の中国貿易収支は、予想367.5億ドル 前回467.9億ドル、人民元建ての予想は確認できず、前回は3292.7億元で、輸出入の予想も確認できないが、総額はドルベースでは大幅減少が見込まれている。

7日のロウ豪中銀総裁半期に一度の議会証言は、ハト派なのかタカ派なのか? 状況から考えるとハト派にならざるを得ないが? 

7日のカナダ雇用統計はCAD相場にとっては重要なのだが、失業率は前回5.6%、新規雇用者数は前回3.52万人と予想数字は共に確認できず。

7日の米雇用統計は目先最重要で予想では失業率は横ばいで平均時給は強い。失業率=予想3.5% 前回3.5%、非農業部門雇用者数=予想16.0万人 前回14.5万人、週平均労働時間=予想34.3 前回34.3、平均時給=前月比予想0.3% 前回0.1%、平均時給=前年比予想3.0% 前回2.9%と、

詳しいデータは別表をご覧ください。

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