2020/02/02

最新のIMMポジションから(2月2日)

最新のIMMポジションから(2月2日)

集計日が1月28日の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットショート・ポジションの合計は、-64,571コントラクト(ドル換算94.4億ドル)と前週-44,436コントラクト(ドル換算約76.4億ドル)から大幅に通貨のショートが拡大。12月3日~1月14日7週間続いた通貨のショートの減少は一変し、新型肺炎の感染拡大を主材料に2週連続で巻き戻しへと動く。

(いつもながら集計日と公表日に3日間のタイムラグがあるため、正確性には多少疑問は残りますが、市場全体のポジション(センチメント)を把握する意味では参考になると思います。)

7通貨の内、ネットロングはポンド、スイス、カナダドル、NZドルの4通貨と先週と変わらず。ネットショートは、円、ユーロ、豪ドルの3通貨とこれも変わらず。

円は、昨年10月15日から続くネットショートは変わらず。2週連続し大幅な売り越しとなった後、先週は+8,676コントラクトと買い越し増と変化。これも新型肺炎の感染拡大=リスク回避の円買いのなせる業。

ユーロは、昨年10月2日から続くネットショートは変わらず。3週連続で買い越しとなった後、先週-11,843コントラクトと売り越し増へと変化。

ポンドは、昨年12月24日から続くネットロングを維持。12月3日から1月14日まで買い越しとなっていたが、直近の2週間は英国のEU離脱期限の1月31日を前にして-7,233の逆売り越しとなっている。ただし、ロングが転換する気配は感じられず。

カナダドルは、昨年7月2日から続く定番のネットロングは変わらず。12月31日から4週連続し前週比で買い越し増となっていたが、先週は-3,704と小幅ながら売り越し増へと変化。為替相場でCAD安が強まっているが、CFTCポジションから大きな変化は感じられず。

豪ドルは、2018年4月3日から続くネットショートは変わらず。昨年12月24日から前週比で買い越し増となっていたが、先週は中国を中心とした新型肺炎の感染拡大の影響に、前週比で-8,219と売り越し増へと変化。

詳しくは別表をご覧ください。


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