2020/02/23

最新のIMMポジションから(2月23日)

最新のIMMポジションから(2月23日)

集計日が2月18日の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットショートポジションの合計は、-114,045コントラクト(ドル換算142億ドル)から、-129,776(ドル換算155.6億ドル)と通貨のショートが5週連続で増加し、市場はドルロングポジションに傾斜していることがわかります。

この数字はリアルタイムのデータとは異なり、集計日の18日から既に多くの時間がたっていますが、市場全体のセンチメント(ポジション)を考える上では、十分役立つデータと思います。

個別で見るとかドルが選好される中で、7通貨の中で唯一ポンドが前週比でロングとなり、長期的な流れの変化なのか、財政拡張姿勢のナスク新財務相が就任したことを好感してなのか不明ながら、12月24日の週から9週連続でネットポジションはロングを維持しています。

一方ネガティブなのはNZドルで、前週比で-8,111のショートと取引量が少ない通貨としては大幅な変化です。2019年3月19日から45週間続いたネットショートポジションは先月1月21日にロングへ転じたのですが、2月4日にわずか2週間の命でショートに逆戻りし3週連続でショートが拡大しています。

ユーロは、前週比でも-5,838コントラクトとショートが拡大し、ネットでは-85,669→-91,507コントラクトと、7通貨全体の-129,776コントラクトの多くをユーロのショートが占めており、為替市場で取引量が最も多いことが要因なのかは不明ですが、7通貨の中で売りポジション突出していることは間違いありません。

さて、円ですが、前週比で-1,033コントラクトと小幅ですがショートが拡大し、ネットポジションは-26,188→-27,221コントラクトと低水準にとどまっています。2019年10月15日にネットショートに転じてから19週連続でショートポジションとなっていますが、水準的にはドル換算で約31億ドルのショートにとどまり、昨年末以降でもポジション的には大きな変化は見られません。

詳しくは別表をご覧ください。

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