2018/08/10

2018年8月10日(金曜)昨日9日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2018年8月10日(金曜)昨日9日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

◎NZ中銀のハト派決定にアジア市場から続くNZドルの売りは止まず2016年3月の水準へ大幅下落。◎米国・トルコの対立と制裁にトルコリラの売り止まらず、米国はロシア経済制裁発動しロシアは報復措置にルーブルも下落し、新興国通貨は総崩れ。◎ブレグジットに揺れるポンドは、EUが英に譲歩案を準備に一時値を戻すも譲歩案はメイ首相の希望に至らず逆に安値を更新中。◎日米通商協議の結果待ちで円相場は動けず。

米株は強弱混在、ダウ-74.52(-0.29%)、Nasdaq+3.46(+0.04%)、S&P500-4.12(-0.1459、米10年債利回りは2.928%(-0.037%)と終盤にかけて下落、原油価格は66.71(-0.34%)と上値の重い流れが続く。

GBPUSDは、メイ首相が合意なきEU離脱の具体的な対応策を「9月早々にトップレベルの閣僚で協議」とネガティブ材料に売り圧力は止まらず欧州市場序盤には一時1.2842まで続落。逆に「EUはブレグジット交渉で英首相に譲歩する可能性」に1.2912まで上昇するも、譲歩案もメイ首相の期待通りとは言えずポンド買も続かず。米国市場に入りオプションカット、フィキシングを経て続落傾向は止まらず終盤にかけては欧州市場の安値を割り込み1.2820台と昨年8月25日水準へ逆戻り中。

USDTRYは、米国・トルコの対立と制裁にトルコリラの売り止まらず、トルコの訪米団が米国人牧師の釈放を約束することを拒否したこともあり、USDTRYは一時5.560台(約+5%)、TRYJPYも20.00の大台を一時割り込む(約-4.8%)。

USDJPYはアジア市場の安値110.71を割り込むこともなく、欧米市場ではリスク要因が多々ある中でリスク回避の円買いの動きは鈍く、110.85~19の狭いレンジ推移。オプション期日の影響もあるのか、米中新通商協議を意識して動けないのか111.00を中心とした動きを抜け出せず。

NZDUSDは前日のNY引け同時間に発表となったNZ中銀の金融政策から続落傾向は止まらず。1.75%の政策金利の据え置きは予想通りながら、GDPと CPI予測値を引き下げ、マクダーモットNZ中銀総裁補の「利下げの可能性が増大」発言に、世界的に金融緩和解除と引き締め傾向にある中で、相反する動きに欧米市場を通じてもNZドル売りの流れは止まらず。アジア市場の安値0.6650台、欧州市場の安値0.6640台、米国市場では0.6610台まで続落して売り圧力は止まらず。

※2018年8月10日(金曜)昨日9日、海外市場の動き

◎NZ中銀のハト派決定にアジア市場から続くNZドルの売りは止まず2016年3月の水準へ大幅下落。◎米国・トルコの対立と制裁にトルコリラの売り止まらず、米国はロシア経済制裁発動しロシアは報復措置にルーブルも下落し、新興国通貨は総崩れ。◎ブレグジットに揺れるポンドは、EUが英に譲歩案を準備に一時値を戻すも譲歩案はメイ首相の希望に至らず逆に安値を更新中。◎日米通商協議の結果待ちで円相場は動けず。


GBPUSDは、メイ首相が合意なきEU離脱の具体的な対応策を「9月早々にトップレベルの閣僚で協議」とネガティブ材料に売り圧力は止まらず欧州市場序盤には一時1.2842まで続落。逆に「EUはブレグジット交渉で英首相に譲歩する可能性」に1.2912まで上昇するも、譲歩案もメイ首相の期待通りとは言えずポンド買も続かず。米国市場に入りオプションカット、フィキシングを経て続落傾向は止まらず終盤にかけては欧州市場の安値を割り込み1.2820台と昨年8月25日水準へ逆戻り中。

USDTRYは、米国・トルコの対立と制裁にトルコリラの売り止まらず、トルコの訪米団が米国人牧師の釈放を約束することを拒否したこともあり、USDTRYは一時5.560台(約+5%)、TRYJPYも20.00の大台を一時割り込む(約-4.8%)。

USDJPYはアジア市場の安値110.71を割り込むこともなく、欧米市場ではリスク要因が多々ある中でリスク回避の円買いの動きは鈍く、110.85~19の狭いレンジ推移。オプション期日の影響もあるのか、米中新通商協議を意識して動けないのか111.00を中心とした動きを抜け出せず。

NZDUSDは前日のNY引けが際に発表となった、NZ中銀の金融政策から急落。1.75%の政策金利の据え置きは予想通りながら、成長とCPI予測値を引き下げ、マクダーモットNZ中銀総裁補の「利下げの可能性が増大」発言に、世界的に金融緩和解除と引き締め傾向にある中で、相反する動きに欧米市場を通じてもNZドル売りの流れは止まらず。アジア市場の安値0.6650台、欧州市場の安値0.6640台、米国市場では0.6610台まで続落して売り圧力は止まらず。


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21:15    CAD 7月 住宅着工件数=20.63万件(予想21.9 前回24.81→24.62万件)→ 予想を下回る

21:30    USD 7月 生産者物価指数=前月比0.0%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比3.3%(予想3.4% 前回3.4%)、コア前月比0.1%(予想0.3% 前回0.3%)、コア前年比2.7%(予想2.8% 前回2.8%)→ 予想を下回る

21:30    USD 新規失業保険申請件数=前週比21.3万件(予想22.0 前回21.8→21.9万件)→ 予想より改善へ

21:30    CAD 6月 新築住宅価格指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.0%)

23:00    USD 6月 卸売在庫=前月比0.1%(予想0.0% 前回0.0%)

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【北米】
グアハルド・メキシコ経済相=ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と会談、NAFTAの協議継続に前向き。

JPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト=米国が幾つかの国・地域との間で通商対立を繰り広げる中で、弱いドルを望むトランプ大統領がその実現に向け行動する可能性がある

米国はロシアに新たな経済制裁を発動すると発表米国務省(8日)=3月に英国で起きたロシア元情報機関員の暗殺未遂事件で、ロシア政府が化学兵器を使用したと断定し、22日にも米国の安全保障に関わるモノや技術の輸出を禁じる、今後も化学兵器を使う可能性があると判断すれば追加措置を検討する。米中間選挙を11月に控え、トランプ政権がロシアに対して弱腰だとの米国内の批判をかわす狙いがありそう

米国はロシアに新たな経済制裁を発動すると発表米国務省(8日)=米国は制裁措置を2段階で導入。第1段階は国家安全保障に関連する物品の米国からの輸出を対象としたものだが、対象となる品目の大部分はこれまで制裁対象となっている。第2段階は、ロシアが化学兵器使用の停止、現地査察の受け入れなどを確約しなかった場合に90日以内に導入される。外交関係の格下げや、ロシア・アエロフロート航空の米国路線の制限、輸出入の制限などが含まれる可能性があり、ロシア経済により深刻な影響が及ぶとみられている。

ロシア政府=米国が発動した新たな制裁は違法と非難し、報復措置の策定に着手

【欧州】
事情に詳しい複数の関係者=メイ首相は合意なきEU離脱にどのように備えるべきかを具体的に話し合うトップレベルの閣僚協議を9月の早い時期に行う予定。これとは別にアイルランド国境での税関検査や入国管理などのハードボーダー(物理的壁)を回避する方策を検討する政府高官のワーキンググループの会合も開かれている。

EUはブレグジット交渉で英首相に譲歩する可能性→ 一時1.2911まで上昇。ただし、英国がEU離脱後も単一市場に残留することは認めるが、移動は制限するとの案で、メイ首相の提案を変更する必要がありGBPUSDは売りへと変化。
ECB月報=世界経済の下振れリスクが強まっている。保護主義の脅威が引き続き目立ち、高められた市場のボラティリティのリスクを監視する必要

匿名の米当局者=トルコの訪米団が米国人牧師の釈放を約束することを拒否→ トルコリラ最安値を更新

マカファーティBOE政策委員(退任)=BOEは長く金利を据え置き過ぎた、今後1年から2年で2回の利上げが必要。ブレグジットの不透明性は消費より産業界に影響を与える。

【アジア・その他】
NZ中銀 金融政策発表=政策金利1.75%の据え置きを決定、予想通り

NZ中銀の声明は予想外にハト派で、マクダーモットNZ中銀総裁補の「利下げの可能性が増大」発言にNZD売りが加速=利上げ時期を月時点の2019年半ばごろから→2020年に先延ばしして、2019年のGDP成長率見通しを3.1→2.6%に引き下げた。

NZ中銀の声明は予想外にハト派でNZD売りが加速=堅調な世界的成長とNZドル安で輸出が収益を支えるだろう。最近の成長の減速と、NZのビジネスの自信の弱さが、予想に対する下振れリスクと警告

オアNZ中銀総裁=成長が一段と弱含む場合には対応する用意がある。当面の間は経済の帆に風邪を送り続ける必要がある。

北朝鮮外務省=首脳会談で示した非核化実現に向けた意志は変わっていないと強調。さらに、米朝の関係改善に向けたトランプ大統領の決意に反し、一部の米政府高官は北朝鮮に対し制裁や圧力を掛けようと働き掛けていると主張


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