2018/08/02

2018年8月2日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年8月2日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日銀も終わり、FOMCも終わり、為替相場はドル高傾向が止まらず。今日はECB理事会と四半期インフレ報告、ドラギ総裁会見と、重要なイベントが控えており、明日の週末金曜日は米雇用統計がメインへ。

ECB理事会は政策金利0.5→0.75%への引き上げ予想が多く、現状はそれをある程度織り込んだ相場展開となっているが、状況は利上げを確認して楽観視できる状況となってはおらず決め打ちもできず。ドラギ総裁の記者会見の発言で相場が動く可能性も。

EURUSDは、四半期インフレ報告でインフレリスクが懸念され、期待通り利上げが実施されれば1.17台を回復し、逆に、貿易摩擦やブレグジットリスクを考慮して金利据え置きともなれば先の安値の1.1570台を試す可能性も。

アジア市場は、日銀金融政策の影響もあり世界的に債券利回りは上昇気味で株価は軟調。今日の日経平均株価も1%強値を上げ、中国株や他のアジア諸国の株も値を下げている。米10年債利回りは走行の3.01%を高値に3.0%の大台を維持できず2.989%近くで推移。WTIは67.78近くと底堅く推移している。

USDJPYは、金利上昇=株安の影響と、米中貿易摩擦の懸念も強く残り、リスク回避の円買いに111.50~70の円高推移へ。昨日の米国市場で付けた安値111.40を試す動きも見られないが、111.70~80の上値は重くECB理事会+ドラギ発言でEURJPYが動き、USDJPYが111.40~80のレンジを抜け出す可能性は十分残っている。

主要通貨ペアのEURUSDとGBPUSDは、アジア市場の午前中をピークに軟調に推移し、7月31日前後をピークにてドル売りの流れは止まらず。米ドルの強さを再認識する動きが続いており、AUDUSD、NZDUSDも同じような流れとなっている。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【アジア・その他】
雨宮日銀副総裁=2%実現見通しが後ずれしても金融緩和の手を緩めることはない。2%の物価目標は長い目で見た為替安定につながり、経済の安定が実現する上で非常に重要。金利が急速に上昇する場合は迅速かつ適切に国際買い入れを実施する。この5年で日本経済は大きく改善。すでに物価が持続的に下落する意味のデフレではない。フォワードガイダンスの導入で信任や期待を田負ける。市場機能維持のため上下にある程度変動しうることを改めて表明。ETF買い入れの構成変更は株価形成の円滑化を促すため。買い入れペースは市場の動向で変化する。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※