2018/08/28

2018年8月28日(火曜)アジア・欧州市場の動き

2018年8月28日(火曜)アジア・欧州市場の動き

為替市場は、前日来続いているドル売りの影響にアジア市場は全体的に利食いなのか、ドルの買い戻し傾向が見られたが、欧州市場に入ると再びドル売りへと逆戻り。

特にカナダドルの買いが目立っていた。前日の米・メキシコで貿易協定が合意され、ムユーシン米財務長官の楽観的な発言もあり米カナダとの貿易協定も合意するのではとの期待感が強く、USDCADはアジア市場の1.2980台を高値に欧州市場に入ると1.2900台まで続落。クロスでのCADJPYが8月1日の高値86.29に迫る86円台まで上昇と、カナダドル買いが続いている。

USDJPYは、株高=リスク選好の流れの中で、アジア市場では前日に110.00割れの買いの強さを確認したことや実需筋の買いも強く一時111.36まで上昇するも続かず、日経平均株価が上昇幅を縮小しドル売りへと変化。欧州市場に入るとさらにドル売りが強まり111.00台まで下落して朝の上昇開始地点に逆戻りしてようやく下げ止まる。相変わらずレンジを抜け出せない展開が続く。

EURUSDは、ユロ仏環境相が辞意を表明しマクロン大統領にとって打撃との報道や、イタリア副首相の財政赤字が3%を超える可能性と発言し、逆にイタリア財務相の3%のEU財政赤字上限を守るとの発言もあり強弱混在の中で底値を切り上げている。

英国のEU離脱でハードブレグジットの可能性が相変わらず指摘される中で、幅広いGBP買いが続いており一部では離脱に関して80%近くは合意済みで残りは20%との観測記事もありGBPUSDが1.29台を定着してドル売りをリード。一方、EURUSDは1.1700の壁を上抜けており、GBP+EURも予想外にこの流れが継続する可能性も。

欧州市場では欧州株と米株先物が小幅上昇し、債券利回りはイタリアを除き小幅上昇し米10年債利回りも上昇気味。

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