2020/06/23

2020年6月23日(火)昨日22日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年6月23日(火)昨日22日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

USDJPYは蚊帳の外で動きが取れない中で、EUR、GBP、AUD、CADなど、対主要通貨でドル売りとJPY売りが強まる。

ボルトン回顧録を含めた米大統領選への不透明感、トランプ政権が認めない米国でのコロナウイルスの感染拡大、NAR中古住宅販売件数の予想外のマイナス幅拡大からドル売りが強まるなどのネガティブ材料を意識。ダウは小幅上昇にとどまり、米10年債利回りは7.05%と小幅に上昇。

EURUSDは、アジア・欧州・米国市場の序盤でも上昇圧力は止まらず、1.1270でようやく上げ止まる。ドイツ憲法裁判所の判事が22日に、ECBの債券購入プログラムに複数の懸念事項があるとした、フォスクーレ長官を含む判事が交代し、ECBとの対立解消を示す可能性が意識され、EURUSDの上昇圧力が強まる。同時に、デギンドスECB副総裁は「下半期に景気の回復を期待」ともあり、ECBのPEPPの拡大期待や、EUの7500億ユーロの復興基金の期待感の楽観的材料に。

USDCADも、アジア・欧州・米国市場の序盤でも下落圧力は止まらず、1.3519まで続落しCADの強さが目立っている。マックレムカナダ中銀総裁発言の就任後初めての演説は、7月の金融政策報告で「主要計画」のシナリオ公表予定。QEは長期間の低金利据え置きを示唆する一方、経済再開に伴い第3四半期に成長が再開とある。金融市場は現在、環境が大幅に改善しているとあり、直後の反応は強弱混在から、原油価格も40ドル台を維持しドル売り・CAD買いの流れは止まらず。

GBPUSDも今日は強く、アジア・欧州・米国市場に入っても買いの流れは止まらず、1.2477まで上昇。ベイリーBOE総裁が「利上げ前にバランスシート縮小を検討する方が望ましい」と、英中銀の長年の政策を撤回する発言のサプライズはあったが、EUと英国との通商交渉のやや楽観的な見通しや、ジョンソン首相が23日にウイルス対策の一段の緩和について発表するとの報道が支援しGBP買いも止まらず。