2020/06/27

直近のIMMデータから(6月27日)

直近のIMMデータから(6月27日)

集計日が6月23日(火)のCFTCのIMM通貨先物のポジションから、円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの7通貨の変化を見てみましょう。先週末6月26日(金)とは3日間のずれはありますが、全体の傾向を読み取ることができます。

7通貨ペアを見ると、円、ユーロ、スイスがロングでかわらず、ポンド、カナダドル、豪ドル、NZドルがショートで変わっていません。

過去3週の合計ポジションを見ると、18,184→90,900→103,179と、6月16日の週が相場の大転換で、ユーロと豪ドルがリードするドル売りが大きく加速していたことがわかります。今回の6月23日のデータの前週比をみるとポンドとスイスが若干ショートで、他の5通貨はロングとなっていますが、増加幅は限定的と言ってもいいでしょう。

個別にみると、ユーロのロングの拡大は止まらず、ネットで+118,448(前週比+1,316)コントラクトと、一人勝ちと言ってもいいでしょう。EURUSDは1.1400台の高値から1.1160台まで下落しやや反発していますが、このポジションを見る限りユーロ先高を意識したポジションが継続されています。

円は、ネット+27,458(前週比+5,348)コントラクトで、3月17日以降は付かず離れずロング2~3万コントラクトの低水準で変化は見られません。円の先高期待も限定的で、先行き不透明感が強いことが示されています。

ポンドは、ネット-18,516(前週比-2,518)コントラクトで、ショート傾向からの変化やショートが拡大する気配も見られません。英国のEU離脱の期限を年末に控え通商協議でなかなか合意できないハンディを背負って動いています。

カナダドルは、ネット-20,834(前週比+4,652)コントラクトで、ショートから変化はありません。USDCADはドル買いが勝っていますが、3月10日にネットロングからショートに変化してからの平均ポジションは-25,094と変動する気配も見られません。こちらもポジションから考えれば先行き不透明と言わざるを得ません。

別表をご覧ください

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