2020/06/24

2020年6月24日(水)昨日23日 海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年6月24日(水)昨日23日 海外市場の動き(午前5時半ごろ)

米経済は回復傾向を示し株価は相変わらず強さを示すも、米25州でコロン新規感染者数が増加し、内12州で過去最多を記録。為替相場は米国市場でドル売りも弱まりややドル買いへと動くも、全体的な流れはドル売り傾向で変わらず。

ムニューシン米財務長官は「米経済は年内にリセッションから脱する」とし、新たな景気刺激策で「7月中に法案が可決する可能性」を指摘。

米連銀総裁からもポジティブ発言が目立ち、予想外に強い米PMIや米新築住宅販売件数からも経済のボトムアウトは間違いなさそうだが、トランプ政権内部の不安や大統領選再選を目指して何をするかわからないトランプ政権への不安材料は払拭されず。

カドローNEC委員長は「米中通商合意は損なわれておらず、数々の分野で建設的に前進しており、コモディティーの購入から懸案の私的財産権の問題に波及している」と発言し、お騒がせのナバロ米大統領補佐官発言を「失言」と断言。

為替相場は、ユーロ圏、英国、米国の景況感の改善や、米住宅販売の急増を見ても景気のボトムアウトを感じるも、不明なボルトン前大統領補佐官の回顧録の影響、トランプ大統領の再選への不安、新たなコロナ感染拡大、デモ、米中通商問題など不安材料は変わらず。結果、ドルショートポジションの巻き戻しや、決算期末による特殊事情を除けば、積極的にドルロングに傾きにくい状況は変わらず。

USDJPYは、米国市場に入り一時107.07までの下落から106.50台まで値を戻している。不安定な状況からリスク回避の円買いも見られるが、過去の動きから見ても105、106円台のドル売りが有効であったことはあまりなく、水準的に買いから入る投機筋や、資本筋の買いもないこともないと思われる。
これからは、EURJPYを主にクロスでの円売りが再開されるのかを見極めたい。