2020/06/03

2020年6月3日(水)昨日2日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年6月3日(水)昨日2日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

ドル安+円安、株高+債券利回り上昇+原油高。

暴徒は全米各地に拡大し、NY市内で店舗の略奪が相次ぐ。トランプ大統領は「クオモNY州知事が州兵動員要請を拒否」したことを非難。大統領選の対抗馬となるバイデン氏は好機ととらえ逆にトランプ氏が「憎悪の炎」をあおっていると非難。

このような状態では対中圧力を強めることができるかは疑問ながら、グラスリー上院議員は「中国は通商合意の第1段階を順守する」とあり、ライトハイザーUSTR代表自身が劉鶴副首相との会談後、そうした見方を確認してくれたとあった。相変わらず政治的な駆け引きの最中。

米株は終盤にかけ上昇幅を強め、ダウは+263.22(+1.19%)。米10年債利回りは0.678%と強含みで推移。原油価格(WTI)の上昇傾向は止まらず、一時36.94ドルまで上昇。

EURUSDは、欧州株は大幅高、米国内の大混乱のヘッジ通貨期待。欧州委員会の7500億ユーロの復興基金設立期待。ECBの5000億ユーロの債券買い入れ拡大期待。ドイツ政府の最大1000億ユーロの第2次景気刺激策の期待。ユーロ圏各国の経済活動再開による景気回復期待。これらの優位性に欧米市場では一時1.1196まで上昇するも、結局はEURJPYが120→121.60台まで上昇と、円安誘発の主役となっただけで、1.1200の大台を達成できず、大枠1.1150~00のレンジで終始。

GBPUSDは、欧州時間に、英国とEUは、今週の通商協議で、英政府が妥協する可能性(英紙タイムズ)の報道に上昇が強まるが、スナック英報道官は「それはEUの希望的観測であり、英国は公平な競争条件確保や漁業権で妥協はしない」と否定。結局は1.2520~70台のレンジで終始。ただし、英政府は企業への財政支援を強化とある反面、市場はBOEのマイナス金利を織り込み積極的なGBP買いに慎重。

AUDUSDは、第1四半期の経常収支の黒字額は過去最高でGDPを0.3ポイント上振れするとの報道や、豪中銀は政策金利0.25%の据え置を発表し楽観的なコメントがあちこちにみられ、明日3日の豪GDPの前期比予想-0.3%とリセッション入りの予想が、ひょっとしたらプラスになるのではとの意見おあり、一時0.6895まで上昇しNY市場の終盤でも高値圏で推移と強い。今日の10:30時からの豪第1四半期GDPを見守ることにしたい。

USDJPYは、いったい何といったらいいのだろうか? クロスで円は全面安の流れは理解できるが、USDJPYが108.77まで上昇するとは。この過程では多くのストップロスが見られた、次の上値のポイントは108.30で、クロスでの円買いが落ち着くのを見守るだけ。

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